10月14日の「スポーツの日」に合わせ、東京都スポーツ文化事業団が管理する東京武道館が「武道・スポーツフェスティバル」を開催した。イベントにはパリパリオリンピック™柔道女子48キロ級金メダルの角田夏実(32・SBC湘南美容クリニック)と男子60キロ級銅メダルの永山竜樹(28・SBC湘南美容クリニック)が登場した。
子供から大人まで誰もが武道やスポーツを楽しく体験できるイベントとして、柔道・剣道などの武道や、年齢や体力に関係なく誰もが参加できるスポーツ(ボッチャ、ユニカール等)、アーバンスポーツの体験コーナーが設けられ、多くの子供たちや家族連れで賑わった。
スペシャルトークショーで角田は「テレビに出させてもらって、有名人・芸能人の方に会う機会が増えた」と五輪後に大きく変わった点をあげ、「柔道しかやってこなかったので、色々なプロがいると感じた。自分は柔道しかできないので、もう少し勉強しておけば良かった。世界の広さを知った」と、大いに刺激を受けている様子。これまで会った中で一番うれしかった人は「会えたわけではないが、ずっと小学生の時から好きな堂本光一さんにビデオメッセージをもらえたことがうれしかった」と、はにかんだ。
一方、永山は北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督をあげ「エスコンフィールドで始球式をした時に、会わせてもらって小さい時から見ていたので、一番うれしかった。足が長すぎて、自分の肩くらいまでが足でびっくりした」と会場の笑いを誘った。
デモンストレーションでは、同じくイベントに登場したお笑い芸人のきつねと永山のエキシビションマッチが行われる一幕も。高校3年間を柔道に捧げた経験者のきつねに対し永山は豪快な投げに加え、ダメ押しの腕ひしぎ十字固で完膚なきまでに叩きのめし、オリンピアンの強さを示した。
さらに2人は、特別稽古として小・中学生を中心に直接指導も行った。角田の代名詞である巴投に永山は得意技の背負投を披露、五輪メダリストの一挙手一投足を参加者たちは食い入るように見つめていた。
角田はイベントで「小学生・中学生の時は勝つことができなくて、何度もやめたいと思った。周りの人に支えてもらいながらここまで続けてきて、今自分は柔道が好きだなと思うことができた。きついこともあると思うが、柔道が好きという気持ちを忘れないで続けてほしい」と、参加者たちにエールを送った。
■角田夏実(つのだ・なつみ)
1992年8月6日生まれ、千葉県出身。身長162㎝。SBC湘南美容クリニック所属。初出場のパリ五輪で04年アテネ大会の谷亮子以来、20年ぶりの女子48キロ級金メダルを獲得。
■永山竜樹(ながやま・りゅうじゅ)
1996年4月15日生まれ、北海道出身。身長156㎝。SBC湘南美容クリニック所属。初出場のパリ五輪準々決勝では不可解な判定で一本負けを喫するも、その後奮起し男子60キロ級銅メダルを獲得。
*写真は角田夏実選手、永山竜樹選手と特別稽古の参加者たち
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