■MLB 地区シリーズ第4戦 パドレス 0ー8 ドジャース(日本時間10日、ペトコ・パーク)
ドジャース・大谷翔平(30)が地区シリーズの第4戦、敵地でのパドレス戦に「1番・DH」で出場し、3打数1安打1打点2四球。ドジャースは継投策が的中し、パドレス打線を無失点に抑えて快勝、2勝2敗のタイとし、ロサンゼルスでの最終戦へ持ち込んだ。
1勝2敗と崖っぷちに追い込まれたドジャース、前日の試合後、大谷は「後がないとか、感覚自体が今の僕にはないです」と口にしていた。1戦必勝で臨むドジャース、“3番・ファースト”でスタメンに名前のあったF.フリーマン(34)が試合直前に急遽変更、M.マンシー(34)がファーストに入り、サードにはK.ヘルナンデス(33)が起用された。
パドレスの先発はキャリア初となる中3日、第1戦で登板したD.シース(28)、大谷はポストシーズン第1号の同点スリーランを放っている。
敵地での大ブーイングを受けても満面の笑みで打席に入った大谷、1回の第1打席、1球目は内角高め160キロのストレートに空振り、カウント2-2から5球目、真ん中高め159キロのストレートを打っていったがセカンドゴロに倒れた。続く2番・M.ベッツ(32)がストレートをしっかり捉えて2試合連続となるポストシーズン2号の先制ソロ、ドジャースが先手を取った。
2回には2死一、三塁と追加点のチャンスで大谷の第2打席、1球目、外角高めのスイーパーを軽く振り抜きライト前へタイムリー、1塁上では「カモン!」と絶叫、コンパクトなスイングで確実に追加点を奪った。続くベッツもパドレス2人目、B.ホーイング(27)のスライダーを逆らわずにセンター方向へタイムリー、大谷・ベッツと繋ぐ打撃で3対0とリードした。
3回には無死二塁でここまでポストシーズン9打数無安打の5番・W.スミス(29)がバックスクリーンへ目覚めの1号ツーラン。5対0とドジャースが試合を有利に進めた。
4回、1死走者なしで大谷の第3打席、パドレス3人目、左腕のA.モレホン(25)と対戦。ストレートの四球で出塁。続くベッツのセンターフライで1塁からタッチアップ。センター・J.メリル(21)のプレーのクセを見抜いた好走塁で2塁を陥れた。そして、4番・T.ヘルナンデス(31)の打球は三塁線へ、打球はサード・M.マチャド(32)のグラブに当たり、何と塁審の手に当たるアンラッキー。大谷はこの時点で3塁を回っており、打球を確認できず、ホームでタッチアウトとなった。
ドジャースは5回、2死一、二塁とピンチを迎えたが5人目、E.フィリップス(30)が2番・F.タティースJr(25)をセンターフライ。ここまでドジャースは継投策でパドレス打線を抑え込んだ。
6回、2死一塁で大谷の第4打席、パドレスは4人目のJ.エストラーダ(25)、6球目、スプリットを上手く救ってライトポール際へ、わずかに右に切れていきファール。大谷は9球粘って四球で出塁。すると、1塁塁審に“フェアって言って”と笑顔でジェスチャーをしていた。
ドジャースは7回、1死、一、三塁で6番・T.エドマン(29)が鮮やかなスクイズで追加点、6対0と大きくリードを広げると、7番・G.ラックス(26)がライトスタンドへポストシーズン初アーチとなる2ランで8対0。8回、大谷の第5打席は空振り三振。
パドレスは9回、7人目で松井裕樹(28)がポストシーズン初登板、4番・マンシーを見逃し三振、5番・スミスをライトフライ、7番・ラックスはキャッチャーファールフライとヒットを1本許したが、無失点に抑えた。
試合はドジャースが8人の投球リレーでパドレス打線を7安打無失点に抑えて快勝、2勝2敗のタイに戻し、ロサンゼルスでの最終戦へ持ち込んだ。そして、予想される先発はパドレス・ダルビッシュ有(38)、そして、ドジャースは山本由伸(26)も考えられており、大一番でポストシーズン史上初となる日本人投手の投げ合いも実現しそうだ。
ナ・リーグのもうひと試合はメッツが1点を追う6回に大谷と共にMVP候補と言われているF.リンドーア(30)が逆転満塁ホームラン。“ミラクルメッツ”がワイルドカード3位から9年ぶりのナ・リーグ地区優勝決定シリーズ進出を決めた。
ア・リーグでもワイルドカード3位のタイガースが同地区優勝のガーディアンズを2試合連続の完封リレー、投手陣が踏ん張り、2勝1敗として王手をかけた。もうひと試合、ヤンキースは1対1の同点で迎えた8回、G.スタントン(34)が勝ち越しのポストシーズン1号、ヤンキースが敵地で勝利し、2勝1敗とした。
【地区シリーズ】※5試合で3勝先取(10月6~)
◆ナ・リーグ
パドレス(2勝2敗)0ー8ドジャース(2勝2敗) (ペトコ・パーク)
メッツ(3勝1敗)4ー1 フィリーズ(1勝3敗) (シティ・フィールド)
◆ア・リーグ
タイガース(2勝1敗)3ー0 ガーディアンズ(1勝2敗)(コメリカ・パーク)
ロイヤルズ(1勝2敗)2ー3 ヤンキース(2勝1敗)(カウフマン・スタジアム)
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