陸上男子100mオリンピック代表のサニブラウン アブデル・ハキーム(25)が9日、所属先の東レの三島工場(静岡)を訪れ、社員交流を行った。
体育館に現れたサニブラウンを東レアローズ静岡の選手たちがお出迎え。
190㎝の長身で陸上界では恵まれた体格と言われるサニブラウンも「全然デカいっすね」とバレーボール選手の大きさに驚きを見せた。
実際に選手たちが普段の練習で使用しているというサーブマシンを体験。
「すげえ」「はっや!」とボールのスピード感に圧倒されながらも、リベロの武田大周(23)からレシーブの受け方を入念に教わり、いざ実践へ。
70キロのボールを受け、2球目でレシーブに成功。3球目で大きく弾くと「もう一回行きましょう」と自ら再チャレンジをリクエストし、リベンジの4球目。
ボールをしっかり捉え周りから「ナイス!上手い!」と言われるほど綺麗に返し、「楽しいっすね」と笑顔で異競技交流を楽しんだ。
高校生ぶりにバレーボールをしたというサニブラウン。「(サーブを受けた)直後は腕がヒリヒリしたけど、バレーボールはやる機会がないので純粋に楽しかった」と話した。
身体を動かした後は、高倍率の抽選を勝ち抜いた約10名の東レ社員と一緒に昼食タイム。日本に帰国すると必ず食べるという「うどん」が用意され、「コシのあるさぬきうどんが好きで、美味しいです」と口いっぱいに頬張った。
食事中には社員の方から次々と質問が。子供を持つ社員の方からの小さい頃から足が速かったのかという質問に対して「運動会のリレーメンバーに選ばれる程度で、学校で1.2位くらいだったと思います」と答え、幼少期サッカー少年だったサニブラウンが陸上に転向した理由について問われると「母親にサッカーは向いていないと言われ、半ば引きずられて始めました」と苦笑い。「実は中学校2.3年生まではものすごくサッカーがやりたかった。陸上で結果が出てきたのが中学3年生のころで、それまでは嫌いじゃなかったけど面白いとも思っていなかった。陸上部の顧問の先生や先輩方が良くしてくれたおかげで部活が楽しかったことも陸上が好きになったきっかけです」と話した。
「一番嬉しかった経験と悔しかった経験は?」という質問には「一番嬉しかったのは高校2年の時に初めてジュニア世代の世界大会で優勝したこと。悔しかったことは8月のパリ五輪です」と今夏の結果を振り返り、「五輪の悔しさは五輪でしか返せないので、また4年後頑張りたい」と決意を述べた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。