■MLB 地区シリーズ第3戦 パドレス 6ー5 ドジャース(日本時間9日、ペトコ・パーク)
ドジャース・大谷翔平(30)が地区シリーズの第3戦、敵地でのパドレス戦に「1番・DH」で出場し、4打数1安打2三振。ドジャースは3回、大谷のヒットなどで1死満塁のチャンスを作ると4番・T.ヘルナンデス(31)の満塁ホームランで1点差に詰め寄ったが、パドレスリリーフ陣を崩すことが出来ず惜敗、パドレスがナ・リーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。
1勝1敗で迎えた第3戦、舞台はロサンゼルスからサンディエゴに。勝った方が地区優勝シリーズに王手をかける一戦、パドレスの先発はM.キング(29)、今季は9打数4安打1本塁打、通算成績は14打数6安打で打率は.429、3本塁打と相性はいい相手。キングは「大谷はおそらく野球界で最強の打者。同じ配球は使えない」と話していた。
1回、第1打席、大ブーイングの中、打席に入ると外角中心の攻めでカウント2-2に追い込まれると、5球目、真ん中から内角に食い込んでくるスイーパーに空振り三振に倒れた。
しかし、前日誕生日を迎えた2番・M.ベッツ(32)がレフトへ大飛球、2戦目と同じような打球となったが、レフト・J.プロファー(31)がフェンス際でジャンプしたが、今度はグラブをかすめてスタンドイン。ベッツはまたも取られたと思いベンチへ戻りかけたが審判が手を回していたのを確認して、ダイヤモンドを一周した。ドジャースが大きな先制点を手にした。
ところがドジャースは2回、先頭打者の4番。M.マチャド(32)にヒットを許すと、5番・J.メリル(21)の打球をファーストのF.フリーマン(34)が体勢を崩しながらキャッチしたが送球が1塁走者のマチャドに当たってしまい送球エラー。無死一、三塁のピンチで6番・X.ボガーツ(32)はショートゴロ、3塁走者は諦めて、M.ロハス(35)は自分で2塁を踏みに行ったが間に合わず、1塁もセーフと2つの守備のミスで1対1の同点に追いつかれた。
味方のミスで悪い流れになると、先発W.ビューラー(30)は7番・D.ペラルタ(37)にライト線へ2点タイムリーツーベースで1対3、さらに1点を失うと2番・タティースJr(25)が完璧なスイングでレフトスタンドへポストシーズン4号2ラン。パドレスのムードメーカーに痛恨の一撃を浴びてしまった。
1対6と悪い流れを断ち切りたいドジャースは3回無死一塁で、大谷の第2打席、カウント1-1から外角低めのチェンジアップをバットを折りながらもセンター前へ。繋ぐバッティングを見せた。さらにベッツもヒットで続き、1死満塁で5番・T.ヘルナンデス(31)、スイーパーを捉えるとバックスクリーンへ満塁ホームラン、5対6と1点差に詰め寄ると、ホームで待っていた大谷はT.ヘルナンデスに大きな声をかけて大絶叫を挙げていた。
5回、先頭打者で迎えた第3打席、フルカウントからスイーパーを捉えてセンターへ、大きな当たりとなったがバットの芯をわずかにズラされてひと伸びが足らずにセンターフライに倒れた。
4回以降は膠着状態に入り、1点を追うドジャースは6回、パドレス2人目J.エストラーダ(25)に2者連続三振を奪われるなどパーフェクト、7回は3人目J.アダム(33)もパーフェクトリリーフ、パドレスの最強リリーフ陣から走者を出すことすら出来ない。
8回、先頭打者で迎えた大谷の第4打席、パドレスは4人目、左腕のT.スコット(30)。1球目、157キロのストレートに空振り、カウント2-1から158キロのストレートを2球続けてファール。そして6球目、外角高め145キロのスライダーに見逃し三振。完全に裏をかかれた大谷はバットが出なかった。
パドレスは8回2死から守護神のR.スアレス(33)を投入、イニングを跨いで4つのアウトを奪い、パドレスが1点差を逃げ切りナ・リーグ優勝決定シリーズにあと1勝とした。ベンチのダルビッシュ有(38)は勝利の瞬間にガッツポーズで大きな声を挙げた。
ナ・リーグのもうひと試合は本拠地に戻ったメッツがP.アロンソ(29)のポストシーズン3号などで得点を挙げると先発のS.マナエア(32)が8回途中まで1失点の好投。ワイルドカード3位のメッツがナ・リーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。
【地区シリーズ】※5試合で3勝先取(10月6~)
◆ナ・リーグ
パドレス(2勝1敗)6ー5 ドジャース(1勝2敗) (ペトコ・パーク)
メッツ(2勝1敗)7ー2 フィリーズ(1勝2敗) (シティ・フィールド)
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