元日本代表FWの大久保嘉人さんが、G大阪のFW宇佐美貴史選手が決めた後半アディショナルタイムの2ゴールは「伝説」と称えた。宇佐美選手は自身のゴールがかつて救世主になった先輩たちのゴールに重なったと言及。大久保さんも偉大な先輩の背中を見て成長を続けてきたといい、クラブが高みを目指すなかで宇佐美選手の姿は大きな存在だと伝えた。

▼後半アディショナルタイムに飛び出した宇佐美選手の『劇的2得点』

 関西のサッカー情報を中心に扱うMBSのJリーグ応援番組『KICK OFF!KANSAI』。MCを務めるのは元日本代表FW大久保嘉人さん。10月6日の放送では、前節セレッソ大阪との“大阪ダービー”に敗れたものの、J1リーグ第33節の北海道コンサドーレ札幌戦で劇的勝利に導いたFW宇佐美貴史選手に注目した。

 実に10戦ぶりの勝利。G大阪にとっては待望の白星だった。1点リードを許した後半アディショナルタイム、G大阪はPKを獲得。キッカーを務めた宇佐美選手は高い集中力でネットを揺らした。

 まだ続いたアディショナルタイム。G大阪の攻撃は終わらなかった。宇佐美選手はMF山田康太選手からボールを受けると、相手をかわしてペナルティーエリアへ侵入。続けてスライディングに来た相手DFをかわして右足を一閃した。土壇場で逆転勝利に導く一撃を突き刺し、自身は9年ぶりの2桁得点となる今季11ゴール目をマークした。

▼「『先輩に追いつきたい』という選手が出てくることでチームは強くなる」

 チームを救ったゴールは、かつて2016年に遠藤保仁さんがジュビロ磐田戦で挙げたゴールや、2019年にMF倉田秋選手が大阪ダービーで決めた右足ミドル弾などと重なったという宇佐美選手。大久保さんも「先輩で森島(寛晃)さんや西澤(明訓)さん、ほかもたくさんいましたけど、そういう先輩の背中を見て育つ。『ああいう先輩たちに追いつきたいな』とか思いながらやっていましたからね」と、経験があったようだ。

 後半アディショナルタイムの2ゴールで逆転というこの試合について、「1つの伝説になりますし、後々みんなに語られる。この後若い選手たちには『宇佐美選手みたいになりたいな』という人が出てくる。そうするとチームというのはどんどんいい選手が出てきて強くなりますから」と波及効果に言及。この日、多くの人が背番号「7」に心を打たれたことだろう。

 (MBS「KICK OFF! KANSAI」日曜深夜0:50-1:20放送 2024年10月6日(日)収録より)

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