■MLB 地区シリーズ第1戦 ドジャース 7ー5 パドレス(日本時間6日、ドジャー・スタジアム)
5試合で3勝先勝の地区シリーズ第1戦が6日行われてドジャースの大谷翔平(30)は“1番・DH”で先発、メジャー7年目で初のポストシーズンは5打数2安打3打点、同点となるポストシーズン初アーチ、逆転の起点となるヒットとチームを牽引した。
短期決戦となるポストシーズンについて大谷は「シーズン中に積み上げてきた成績とか数字っていうのは意味がない」と話していた。パドレスの先発はD.シース(28)、今季は4打数1安打、通算では10打数3安打2本塁打と相性は良い相手。
試合の流れを左右する大谷の第1打席、大声援でバッターボックスに向かうと「MVP!MVP」の大合唱、カウント2-2から外角高め160キロのストレートに差し込まれてレフトフライに倒れた。
ドジャースは先発山本由伸(26)が捕まり、1回に3点を失い、追う展開となった2回、2死一、二塁で迎えた第2打席、カウント2-1から真ん中高め155キロのストレートを完璧に捉えて、飛距離113.8m、打球速度180キロ、角度25度のポストシーズン初アーチ、打った瞬間に珍しく大谷も横に投げるバットフリップで絶叫した。ひと振りで試合の流れを変えて、球場の雰囲気もがらりと変えてしまった。
3対3の同点に追いついたが山本がすぐに2点を勝ち越され、3対5と再び追う展開となった。それでも4回、1死一、二塁で大谷の第3打席、パドレスは2人目、左腕のA.モレホン(25)を投入、フルカウントから内角高め158キロのストレートを強振するとバットを折られながらもセンター前ヒットでチャンスメイク。このチャンスからワイルドピッチで1点を返して4対5と1点差。勢いに乗るドジャースは4番・T.ヘルナンデス(31)がセンター前への2点タイムリーで6対5と逆転に成功した。
投手陣は山本の後を受けた広島でもプレーした2人目R.ブレイジャー(37)が1回2/3を無失点、その後、3人目A.ベシア(28)がしっかり抑えた。
5回には先頭打者の6番・W.スミス(29)の何でもないサードゴロをパドレスのM.マチャド(32)が1塁へ悪送球、追うパドレスに手痛いミスが出た。そこから無死一、三塁でドジャースはダブルプレーの間に1点を追加した。
6回、先頭打者で迎えた大谷の第4打席、パドレス4人目、今季31ホールドを挙げたJ.アダム(33)と対戦。カウント0-2から独特のショートアームから投げられるチェンジアップにタイミングが合わず空振り三振に倒れた。
緊迫する試合展開も6回途中から登板した4人目E.フィリップス(30)が1回1/3を抑えると、8回からは5人目M.コーペック(28)が先頭打者に四球を与えると、1死からまたも四球、これでD.ロバーツ監督(52)がすぐにベンチを飛び出し、5人目B.トライネン(36)にスイッチ、早めの投手継投でピンチを凌いだ。
その裏、1死一塁で大谷の第5打席、パドレス6人目T.スコット(30)と対戦。この場面でパドレスバッテリーは全球ストレート勝負、7球目、真ん中高め156キロに空振り三振。
9回、イニングまたぎとなったがトライネンが2死一、二塁のピンチを迎えて4番。マチャド、最後は得意のスイーパーで空振り三振を奪い、ドジャースが接戦を制し、初戦を取った。
その他の地区シリーズは快進撃を続けるメッツが8回に大逆転で第1戦を勝利、ア・リーグのヤンキースはポストシーズン史上初となる5度の逆転劇を制し、初戦を勝利した。
【地区シリーズ】※5試合で3勝先取(10月6~)
◆ア・リーグ
ヤンキース(1勝) 6ー5 ロイヤルズ(1敗)(ヤンキー・スタジアム)
ガーディアンズ(1勝) 7ー0 タイガース(1敗)(プログレッシブ・フィールド)
◆ナ・リーグ
ドジャース(1勝) 7ー5 パドレス(1敗)(ドジャー・スタジアム)
フィリーズ(1敗) 2ー6 メッツ(1勝)(シチズンズ・バンク・パーク)
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