全国トップレベルの選手を数多く生み出している小林高校ウエイトリフティング部。県内屈指の名門が新たな試みに取り組んでいます。その狙いとは…。
小林高校ウエイトリフティング部では、1年前から練習時間をそれまでの約半分に短縮。平日1時間、土曜日は2時間で、水曜と日曜は休養日としました。
この取り組みについて、内之倉和彦監督は…。
(内之倉和彦監督)
「一番は子供たちの時間を確保してあげたいというのが狙い。全国で上位をねらえる選手を育てられるかに焦点を絞りながら練習をやっている。」
求められるのは、短時間で効率の良い練習。部員たちは、ポイントを絞った分単位の練習メニューをこなしています。
この練習で集中力が高まり、自己ベストを更新する部員も増え、3選手が3月の全国高校選抜大会出場を果たしました。
(内之倉和彦監督)
「かなりいい雰囲気で練習をやっている。短い時間で集中しているので無駄がないというか、無駄を省いて成果につなげることが部員全体に浸透していると思う。」
(2年 川崎琉愛選手)
「疲れが出てくるとパフォーマンスが下がってくるので、しっかり万全な状態で短くやるのが大切だと思う。」
(3年 外屋勇飛選手)
「ウエイトの練習時間が短くなったことで、勉強する時間が増えて、テストの成績が上がったりしてとても助かっている。」
そして、もう一つの取り組みが誰でも参加できる健康講座です。毎週水曜日、午後6時から1時間、ウエイトリフティングの動作を基にした体操を部員たちがマンツーマンでサポートします。
(参加者は)
「なかなかやらない筋肉が悲鳴をあげています。」
「腕力に自信があったから簡単に上がるかなと思ったらそう簡単には上がらないですね。」
「先輩方がやさしく教えてくれてとても分かりやすかったので、また参加してみたいと思いました。」
この活動はサポートする部員たちもメリットを感じています。
(3年 田中駿斗選手)
「僕はあまりコミュニケーションが得意ではないので、こういう所でコミュニケーションの練習もできて、自分のためにもなって教えられる人のためにもなるので一石二鳥な活動だと思う。」
2027年に宮崎県で開催される国民スポーツ大会では、小林市がウエイトリフティングの会場になります。
小林高校ウエイトリフティング部の新たな取り組みは、競技力向上とともに宮崎国スポへの気運を高めます。
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