女子空手・組手の日本代表として国際大会に多数出場し、日本空手界の顔として活躍してきた植草歩(32)が24日、現役引退会見を都内で行った。会見の冒頭、涙ぐみながら「8歳から始めた空手を32歳まで続けることができて幸せだと思います」と語った。
植草は組手の+68kg級を主戦場とし、「消える中段突き」とも呼ばれた得意の突き技を武器に4度のプレミアリーグ年間女王に輝くなど、数多くの実績を残してきた。また、“空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ”とも呼ばれ多数のメディアにも出演。空手の普及にも貢献してきた。
植草は「広告塔としてたくさんのメディアに参加できて嬉しく思う」と語り、印象に残ったメディア出演は「バース・デイ(TBS・2015年3月21日放送)。初めてのドキュメンタリー番組で、注目されたら力になる、メディアの力を活かすことが自分自身の成長にもつながった」と振り返った。
今後については、9月から母校である日体大柏高の監督に就任したことを明かした。
また、その傍らで雑誌「la farfa(ラ・ファーファ)」のモデルとしてもメディア出演をしていくことを語った。
会見の最後に「空手は自分を成長させてくれたものだと思っている。テレビに出たりとか注目される選手になれたのは空手のおかげ。子供のころから指導してくださった先生方や関わってくれた方々、人と出会うことなどいろんな経験をさせてくれたのが空手、ここまで成長させてくれた」と自身の半生を共にした空手への感謝を述べ、笑顔で会見場を後にした。
■植草歩(うえくさ・あゆみ)
1992年7月25日 千葉県八街市生まれ 小学校3年生の時に空手を始める。
【世界選手権】 出場4度(金1・銀1・銅2)
【ワールドゲームズ】 2連覇(日本組手選手史上初)
【世界空手連盟プレミアリーグ・シリーズA】 優勝16回
【世界空手連盟プレミアリーグ年間王者】 4回
【世界空手連盟公式国際大会】 女子組手+68kg 生涯獲得ポイント世界一
【全日本選手権】 4連覇(大会史上初)
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