来春のセンバツ甲子園を目指し、熱戦が続く高校野球。ベスト8をかけた3回戦は1969年の春センバツ以来、55年間甲子園から遠ざかるシードの首里高校と、98年以来27年ぶりの甲子園を目指す沖縄水産。伝統校同士がぶつかりました。
首里高校先発はキャプテンも務める金城咲志。キレのある変化球を武器に沖水打線を封じます。
【3回・首里高校】
3本のヒットで満塁のチャンスを作り4番の大城七聖。犠牲フライで1点を奪い、先制に成功します。
【6回・沖縄水産】
リードを奪われた沖縄水産ですが、背番号1を背負う宮古島出身・久貝奏夢。しり上がりに調子を上げていくと6回には、三者連続三振。緊迫した投手戦を演じ、味方の援護を待ちます。
【8回・沖縄水産】
1対0のまま、迎えた終盤8回。今度は沖縄水産が満塁のチャンスを作り3番・山城優真が意地で食らいつくと、ランナー2人が生還し、試合をひっくり返します。
【9回・首里】
気持ちのぶつかる好ゲームは、最終9回。1点を追いかける首里高校は先頭の大城盛翔が3ベースヒットでチャンスを作ります。すると8番・1年生の宮城輝夢がセンター前にタイムリー。センバツへの道は譲れないと土壇場で、首里が追いつきます。
さらに、2アウト2塁として1番・宮里勇輝がセンター前にサヨナラタイムリー。劇的なサヨナラ勝ちで、伝統校同士の熱戦を制した首里。ベスト8進出を決めました。
▼首里高校・宮里勇輝選手
「言葉にならないぐらい嬉しかったですし、やっぱりもう、自分の野球人生の中で、1番に入るぐらい嬉しかった場面だったと思います」
▼首里高校・金城咲志主将
「先輩たちが継いできた野球であったり、しっかり伝統を守りながら、自分たちが歴史を作っていくことを意識しています。秋が自分たちはチャンスかなと思っているので、そこをしっかり目指して頑張っていきたいです」
23日のその他の結果は下記の通り。大会はベスト8が出そろいました。決勝に進んだ上位2校は、センバツ甲子園出場の重要参考資料となる九州大会に進出します。
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