■MLB カブス 9ー2 アスレチックス(日本時間17日、イリノイ州シカゴ、リグリー・フィールド)
カブス・今永昇太(31)が本拠地でのアスレチックス戦に先発し、6回99球を投げ、被安打5(1本塁打)2失点(自責2)の好投で、自身5連勝の14勝目(3敗)を挙げた。奪三振はメジャー自己最多の11をマークし、四死球3、防御率は3.03。
日本人メジャー1年目で14勝の到達は、野茂英雄(95年、ドジャース)と田中将大(14年、ヤンキース)の13勝を超え、左腕としては石井一久(02年、ドジャース)に並ぶ最多タイに。さらにこの試合を終えて今季166.1回で規定投球回(162回)に到達。チームは大量9得点で2連勝を飾り、鈴木誠也(30)は5打数3安打で勝利に貢献した。
4連勝中と勢いに乗る今永がア・リーグ西地区4位のアスレチックスと初対戦。前回7回3失点(3被本塁打)だったドジャース戦後には「こんなことでビビってんのかって、こんな楽しい舞台はないはずだぞと自分に言い聞かせて、ホームランを打たれながらでしたけど、これを楽しいと思わないとダメなんだってなりましたね」とマウンドで新たな一面を見出していた。
この日の立ち上がりは先頭打者に三塁打を浴びると、次打者を空振り三振。続くブレデイに四球を与え一・三塁のピンチを招いたが、遊直、三ゴロで切り抜けた。2回は空振り三振を奪うと、ヒットを許したが見逃し三振、左直で無失点。
打線は初回に鈴木誠也(30)のヒットからチャンスを作り、パレデスのタイムリーで先制。2回には連続タイムリーからスワンソンの15号3ランで6-0と大量リード。
援護をもらった直後の3回は先頭打者に四球を与えると、続くルーカーに2ランを浴び6-2。以降は3者連続三振に抑えた。
打線は追加点を挙げて9-2と主導権を握ると、今永は4回、5回、6回とランナーを一人出すが、二塁を踏ませず。安定した投球でマウンドを降りた。リリーフ陣はT.ウィンゲンター、J.二ーリーが無失点でつなぎ、今永が14勝目を手にした。
【日本人投手MLB1年目・2桁勝利】★左腕
ダルビッシュ有(12年、レンジャーズ)16勝9敗
前田健太(16年、ドジャース)16勝11敗
松坂大輔(07年、レッドソックス)15勝12敗
★石井一久(02年、ドジャース)14勝10敗
★今永昇太(24年、カブス)14勝3敗(9月17日現在)
野茂英雄(95年、ドジャース)13勝6敗
田中将大(14年、ヤンキース)13勝5敗
千賀滉大(23年、メッツ)12勝7敗
★高橋尚成(10年、メッツ)10勝6敗
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