■ラグビー・パシフィックネーションズカップ準決勝 日本代表 49ー27 サモア代表(15日、東京・秩父宮ラグビー場)
世界ランキング14位のラグビー日本代表は、パシフィックネーションズカップ準決勝で、同13位のサモア代表と対戦し49-27で勝利。日本は4度目の優勝を目指し、21日の決勝でフィジー(同10位)と対戦する。
サモアとの通算対戦成績は日本の6勝12敗。直近では昨年9月のW杯フランス大会1次リーグで対戦し、28-22で勝利している。
日本は前半開始早々、敵陣内に攻め込む。マイボールラインアウトから右に展開し、李承信(23)が前方にキック、ボールをD.ライリー(27)が拾ってトライ。ゴールも決まり7-0と先制する。
さらにペナルティトライで14-0とリードするが、サモアにもトライを許し7点を返される。16分にはラインアウトからFW陣が突破しサモア陣内に攻め入ると、右に展開し李がサイドへキック。これを長田智希(24)が直接キャッチし、そのまま相手ゴールへ飛び込み21-7とリードを広げる。
中盤以降はサモアのフィジカルを生かした攻撃に防戦一方の日本。立て続けにペナルティゴールを決められ、21-13と8点差に。それでも終了間際、素早いパス回しから相手陣内に攻め入ると、最後は司令塔の立川理道(34)から李へパスが通り、ゴール左にトライ。李自らゴールも決めて28-13で前半を折り返した。
後半開始早々には、サモアボールを奪ってからの速攻で日本がトライ。ゴールも成功し35-13と大きくリードする。12分にはサモアにディフェンスラインの穴を突かれ得点を許すが、その6分後、相手ゴール前の攻防から藤原忍(25)が飛び込みトライを奪い返す。李のゴールも決まり、42-20とサモアを突き放す。
流れに乗った日本は守備でもリズムを掴み、速い出足で相手の攻撃の芽を摘む。32分に個人技での突破からトライを許したものの、終了間際にトライを奪い返した日本がサモアを突き放し、決勝進出を決めた。
パシフィックネーションズカップは6か国が参加。プールA(フィジー、サモア、トンガ)、プールB(日本、カナダ、アメリカ)と2組に別れて総当たり戦を行い順位を決める。その後、トーナメント戦を実施。世界ランキング最上位は10位のフィジー。サモア(13位)、日本(14位)、トンガ(16位)、アメリカ(19位)、カナダ(21位)と続く。日本はカナダに55-28で勝利、続くアメリカ戦にも41-24で勝ち2連勝で、準決勝進出を決めた。
*写真は李承信選手
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