広島カープは、巨人との首位攻防戦の第2戦(9月11日)―。選手会長の 堂林翔太 が、4番として活躍。カープらしい攻撃を見せ、主導権を握りましたが、信じられないような結末が待っていました。

9月11日(水)広島 vs. 巨人(マツダスタジアム)

初戦を 森下暢仁 で落とし、ゲーム差が2となって迎えた11日の試合。先発は、巨人戦で完封勝ちもある アドゥワ誠 でした。

その立ち上がり、ランナーを出しますが、前夜のヒーロー、4番・岡本和真 をキレのある落ち玉で空振り三振。前回、5失点だった “鬼門の初回” をゼロでスタートすると、巨人戦が直近で続いていたこともあり、腕の振りを緩めて、強めの変化を加えたというスライダーも効果を発揮し、無失点を続けます。

アドゥワを援護したい打線は、4回、2アウトから3番・小園海斗 。追い込まれながらもチーム初ヒットを放つと、その後、盗塁で二塁に進みます。

巨人先発・グリフィンに打率5割という4番起用・堂林翔太 。振り抜いた打球は、サード・坂本勇人 を強襲。グラブをはじき、ボールがそれている間に小園が一気にホームイン。カープが先制します。

援護をもらったアドゥワは、5回・6回と2イニング連続で三者凡退。6回までで67球。わずか2安打に抑え、7勝目の権利を手にします。

アドゥワ誠 6回 球数67 被安打2 奪三振4 与四球0 失点0

6回ウラ、カープは、再び3番・4番のコンビで試合を動かします。1アウト・ランナー一塁で3番・小園が、力のあるストレートに負けることなく引っ張り、三塁・一塁とチャンスを広げます。

ここで先制タイムリーの4番・堂林。高々と舞い上がった打球は、もちろん犠牲フライには十分。三塁ランナーの 矢野雅哉 が悠々とホームに還り、堂林も小さくガッツポーズ。4番起用に文句なしの結果で応えます。

7回からはハーンがマウンドへ。先頭打者の出塁を許すも、サード・小園が難しい打球処理から5ー4ー3のダブルプレー。

前回登板に続きイニングをまたいだハーンは。ライト・末包昇大 のナイスプレーもあり、8回も無失点に抑え、2対0のまま最終回を迎えます。

ハーン 2回 球数23 被安打1 与四球0 失点0

しかし、自己最多セーブをかけた守護神・栗林良吏 が、大乱調…。制球が定まらず満塁のピンチを招くと、押し出しのデッドボール…。その後もアウトを1つ取れないまま逆転を許してしまいました。

9回だけで9失点のカープ。まさかの2連敗で巨人とのゲーム差は3に広がりました。(広島 2-9 巨人)

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小宅世人 アナウンサー
わたし、さきほどまでマツダスタジアムに行って選手たちの様子を見てきたんですが、まずはちょっと心配の声も上がっている栗林投手、もう表情に一切、くもりはありませんでした。もう、きょうに向けてしっかりと見すえて集中力を高めながら練習をしているという状況でした。

青山高治 キャスター
気持ちを切り替えてほしいですね。

小宅世人 アナウンサー
ほかにも矢野選手にも話を聞きました。実は「試合が終わった後のロッカールームの雰囲気は悪くはなかったんだ」と。「みんな、きのうの試合が終わったら次に向けて完全に頭も切り替わっているので、全く空気は悪くない。あとはいつも通りやる準備をして、きょうも万全の準備をして勝ち切るだけ」と話していました。

3連敗は回避して、なんとか次につなげてもらえたらなと思います。

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