■パリパラリンピック 水泳男子50m自由形(S4・運動機能)決勝(日本時間7日、ラデファンス・アリーナ)
6大会連続出場のレジェンド・鈴木孝幸(37、GOLDWIN)が50m自由形決勝で、36秒85をマーク。自身の持つ日本記録を0秒62更新して銀メダルに輝き、今大会4つ目のメダル獲得となった。パラ通算では14個目のメダルを手にした。
左胸の日の丸を触って入場してきた鈴木。飛び込んでから序盤は3、4番手につける。中盤を過ぎて徐々に追い上げ、ラスト10mでさらにピッチを上げ2位でフィニッシュした。
鈴木は両手両足に障がいを持って生まれた。右足はつけ根付近から無く、左足も膝から下が欠損。右腕は肘から先が無く、左手も指が2本欠損している。6歳から水泳を始め、15歳から本格的に障がい者の水泳大会に出場するようになった。2004年アテネパラリンピックに日本代表として初出場を果たし、以降21年東京大会まで5大会連続で出場、通算10個のメダルを獲得した。東京パラでは出場した全5種目でメダル(金1、銀2、銅2)に輝いた。
鈴木は30日の男子50m平泳ぎで自身の持つ日本記録を16年ぶりに更新し、金メダルを獲得した。さらに100m自由形で銀メダル、200m自由形でも銅メダルと既に3つのメダルを獲得している。
■鈴木孝幸(すずき・たかゆき)
1987年1月23日、静岡県浜松市出身。早稲田大学教育学部卒業。2004年、高校3年生の時アテネパラリンピックに初出場し、200mメドレーリレーで銀メダルを獲得。08年北京大会では、50m平泳ぎで金メダル、150m個人メドレーで銅メダルを獲得した。12年ロンドン大会では、150m個人メドレー、50m平泳ぎで銅メダルを獲得した。21年東京大会では、100m自由形で金メダル、50m自由形と200m自由形で銀メダル、50m平泳ぎと150m個人メドレーで銅メダルを獲得した。
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