大会9日目を迎えたパリパラリンピック。この日も日本勢はメダルラッシュとなった。金メダル3つ、銀メダル2つ、銅メダル2つを獲得し、合計のメダル数は28個(金8、銀8、銅12)となった。
車いすテニスの女子ダブルス決勝で上地結衣(30、三井住友銀行)、田中愛美(2、8長谷工コーポレーション)組がオランダペアにセットカウント2‐1(4-6、7-6、10‐8)で逆転勝勝利、日本女子史上初の金メダルを獲得した。上地はダブルスでは、前回の東京大会銅に続くメダルで、シングルスを含めると通算4個目。田中は初のメダル獲得となった。
男子シングルス準決勝に臨んだ世界ランキング2位の小田凱人(18、東海理化)は、同4位のG.フェルナンデス(30、アルゼンチン)を2-0(6-2、7-5)のストレートで下し、決勝進出を決めた。男子ダブルスでも三木拓也(35、トヨタ自動車)とのペアで決勝進出を決めており、単複2冠を目指す。
「静寂の中の格闘技」とも呼ばれるゴールボール男子は、決勝でウクライナを延長戦の末、4‐3で下し、日本男子史上初となる金メダルを獲得。初出場した2021年東京大会では、中国に敗れ準々決勝で涙を飲んだが、今大会でパラリンピック王者の座を掴んだ。
卓球女子シングルス(11・知的)決勝で、和田なつき(21、内田洋行)がE.プロコフェワ(53、NPA)に3‐1で勝利し、日本女子として初の金メダルに輝いた。同クラスで準決勝に臨んだ古川佳奈美(27、えん・コミュニケーションズ)は、2‐3と逆転負け。3位決定戦はないため古川は銅メダルとなった。
パラリンピック初出場の福永凌太(25、日体大大学院)は、陸上400m決勝(T13・弱視)を48秒07で走り、銀メダルを獲得した。柔道女子48kg級(J1・全盲)の半谷静香(36、トヨタループス)は決勝で、N.ニコライチク(37、ウクライナ)に敗れ、銀メダル。半谷はパラリンピック4大会目の出場にして初のメダル獲得となった。
ボッチャ混合チーム(BC1/2・脳性まひ)の3位決定戦が行われ、今大会女子個人銅メダルの遠藤裕美(38、福島県ボッチャ協会)、東京大会個人金メダルの杉村英孝(42、TOKIOインカラミ)、廣瀬隆喜(39、西尾レントオール)の最強布陣で臨んだ日本が、韓国を下し銅メダルを獲得した。団体戦におけるメダル獲得は、2016年リオ大会の銀、21年東京の銅に続き、3大会連続となった。
*写真は左から、車いすテニス女子ダブルスの田中愛美選手、上地結衣選手
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