■パリパラリンピック 車いすテニス男子シングルス準決勝(日本時間6日、ローランギャロス)

車いすテニス、世界ランキング2位の小田凱人(18、東海理化)が、シングルス準決勝で同4位のG.フェルナンデス(30、アルゼンチン)を2-0(6-2、7-5)のストレートで下し、決勝進出を決めた。

第1セット、2ゲームを先取された小田だが、強烈なサーブからのバックハンドに、スマッシュ、フォアを次々と決め6ゲームを連取、このゲームを奪う。第2セットは互いに3つずつブレークし合い、ゲームカウント5‐5で迎えた第11ゲーム、小田はバックハンドのリターンエースやラリーを制しブレークに成功。最後も相手を圧倒し、7‐5で第2セットも連取し、決勝進出を決めた。

パラリンピックは初出場の小田だが、四大大会シングルスでは全仏オープンを2度制覇。全豪オープンとウィンブルドンも制しグランドスラム4勝と、今大会金メダル候補の一人。男子ダブルスでも三木拓也(35、トヨタ自動車)とのペアで決勝進出を決めている。

■小田凱人(おだ・ときと)
2006年5月8日、愛知県一宮市出身。9歳の時、左股関節に骨肉腫を発症し車いす生活に。10歳の時、国枝慎吾氏の動画を見て車いすテニスを始める。「世界Jr.マスターズ」単複優勝、15歳でプロ転向を表明し、17歳の時に出場した昨年の全仏オープンで史上最年少優勝を果たし、史上最年少で世界ランキング1位にも到達。同年10月の杭州アジアパラ男子シングルスを制し、パリパラリンピックの日本代表に内定した。「凱人」という名前の由来になっているのがパリの凱旋門。「勝ちどきをあげる」という意味から名づけられた。

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