■FIFAワールドカップ2026 アジア最終予選 日本 7-0 中国(5日、埼玉スタジアム2002)

サッカー日本代表(FIFAランク18位)が、W杯アジア最終予選の初戦で中国(同87位)を7-0で下し、勝ち点3を手にした。

序盤にセットプレーからキャプテン遠藤航(31)が先制ゴールを決めると、前半47分に代表復帰の三笘薫(27)が2点目を挙げた。後半は南野拓実(29)が圧巻の2ゴールを決めると、途中出場で三笘と同じく代表復帰の伊東純也(31)が5点目を奪うなど、怒涛のゴールラッシュで中国を突き放した。

8大会連続でW杯出場を目指す森保ジャパンは、アジア最終予選の初戦では前回(オマーン)、前々回(UAE)と敗れていたが、格下の中国を相手に圧倒的な攻撃力をみせ完勝。昨年の2次予選から1ゴールも許さず無失点を続け、この日の試合も完封勝利を飾った。

スタメンはGK鈴木彩艶(22)。DF谷口彰悟(33)、板倉滉(27)、町田浩樹(27)。MFはキャプテン・遠藤航(31)、守田英正(29)、三笘薫(27)、南野拓実(29)、堂安律(26)、久保建英(23)。FWは上田綺世(26)で挑んだ。

◆圧倒的な攻撃力で得点を重ねる日本

中国を指揮するのは、前回のカタール大会アジア最終予選(21年)でオマーンを率いて日本を破ったイバンコビッチ監督(70)。

序盤から日本が優勢の展開で、アジア杯以来約7か月ぶりの代表復帰となった三笘にボールが渡ると、スタジアムは大歓声。

前半11分に久保の右クロスからゴール前で堂安がヘディングで合わせるが、惜しくもキーパーに弾かれる。左CKを獲得した日本は、久保が蹴ったボールに、相手DFをかわして完全フリーとなった遠藤が頭で合わせ、見事先制のゴールを奪った。

リズムは日本のままで試合が進み、33分には上田がペナルティーエリア左からクロスを上げ、ゴール前で堂安が空振るも、混戦の中でこぼれたボールがキーパーに阻まれながらもゴールラインを割ったように見えたが、VARを経てノーゴールの判定。その後、果敢にゴールを狙う日本は中国の厚い守備を前に追加点を奪えずにいたが、前半47分のアディショナルタイムで堂安が右サイドから左足で長いクロスを入れると、ファーサイドに走り込んだ三笘がヘディングシュートを決め2-0。前半終了間際に貴重なゴールを挙げた。

◆復帰の伊東純也がゴール→ファンに一礼、久保がダメ押し

後半はメンバーの入れ替えなくスタート。7分には南野がペナルティーエリア左で三笘のスルーパスを受けると、相手の股を抜いて切り込み、右足を振り抜いてゴールを決めた。さらに後半13分、上田がワンタッチで落としたボールを、走り込んだ南野が受け、そのままドリブルで突き進みシュート。ゴール右に決まり、南野はこの試合2ゴール目を奪って4-0と突き放した。

後半18分には、三笘と堂安が下がり、前田大然(26)と代表復帰の伊東がピッチに入り、スタジアムは大きな歓声に包まれた。さらに川崎フロンターレの高井幸大(20)が代表デビューを飾る。

そして後半32分、ペナルティーエリア右でボールを受けた伊東が、自ら左足でシュートを放つと、相手の股を抜けて最後はDFに当たりゴールに吸い込まれた。復帰戦での待望ゴールに、伊東はファンに向けて深々と一礼し感謝の思いを伝えた。

さらに42分には前田にもゴールが生まれ、6-0と終盤も圧倒。後半アディショナルタイムには、伊東のパスから久保がダメ押しゴールを決めて7点目を奪い完勝した。

最終予選は2次予選を突破した18チームが、6チームずつ3組に分かれて、ホーム&アウェーの総当たりで対戦。各グループの上位2チーム、合計6チームが、FIFAワールドカップ2026への出場が確定する。各組3位、4位はアジアプレーオフに進む。

【W杯最終予選・日本の日程】
9月5日 vs中国(H)
9月10日 vsバーレーン(A)
10月10日 vsサウジアラビア(A)
10月15日 vsオーストラリア(H)
11月15日 vsインドネシア(A)
11月19日 vs中国(A)
2025年
3月20日 vsバーレーン(H)
3月25日 vsサウジアラビア(H)
6月5日 vsオーストラリア(A)
6月10日 vsインドネシア(H)

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