■パリパラリンピック バドミントン男子シングルス(WH2・車いす)決勝(日本時間3日、ポルト・ド・ラ・シャペル・アリーナ)
東京パラ金メダリストの梶原大暉(22、ダイハツ工業)が男子シングルス決勝で、陳浩源(39、香港)を2‐0(21‐10、21‐10)のストレートで下し、金メダルを獲得、見事大会2連覇を達成した。男子ダブルスでも銅メダルを獲得した梶原は、今大会2つ目のメダルとなった。
梶原はシングルスで東京パラリンピックの初戦からパリ大会前まで国際大会で121連勝中。今大会、シングルスでは白星を4つ積み上げ125連勝と記録を伸ばした。
第1ゲーム、梶原は緩急をつけたコントロールショットを次々に決め、いきなり7連続得点と大きくリード。要所でスマッシュも決め隙の無いプレーを見せた梶原が、21‐10と先取する。
第2ゲームは、互いに点を取り合う一進一退の攻防が続く。7‐6と梶原1点リードの場面でコントロールショットが決まり雄叫びを上げる梶原。落ち着いてプレーを続け、ラインぎりぎりに落とすショットやスマッシュなど多彩な攻撃で相手を圧倒、21‐10と連取に成功して勝ち切った。
梶原は中学2年生の時にトラックとの交通事故に遭い、右足のひざから下を失い車いす生活となり、高校進学後にパラバドミントンを始めた。かつては野球少年だった梶原。小学3年で始め中学では軟式の強豪チームで投手を務めた。強みは野球で培った肩をいかしたショットの強さと素早いチェアワーク。競技歴わずか4年で臨んだ21年東京大会シングルスで金メダル獲得という偉業を成し遂げた。
■梶原大暉(かじわら・だいき)
2001年11月13日、福岡県福岡市出身。日本体育大学卒業。21年東京パラリンピック男子シングルス金メダル、男子ダブルス銅メダル。現在、世界ランキング1位。
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