福井県勢が初出場のパラリンピックで快挙を成し遂げました。陸上男子100メートル視覚障害のクラスで、福井市出身の川上秀太選手が銅メダルを獲得しました。
視覚障害男子100メートル予選を全体の3番目で通過した川上選手は、メダルをかけた決勝で粘りの走りを見せ、隣のレーンを走っていたオーストラリアの選手を1000分の5秒差で上回り、初のパラリンピックで銅メダルを獲得しました。
日本パラリンピック委員会によりますと、陸上の視覚障害100メートルで日本の男子選手がメダルを獲得したのは、36年ぶりです。
また、福井県勢としては16年ぶりとなるパラ五輪でのメダル獲得となりました。
川上秀太選手は、福井市出身の25歳です。小学校3年生の時に交通事故で視神経が傷つき、視力が低下。現在の視力は右0.06、左0.03で、眼鏡やコンタクトレンズで視力を矯正することはできず、車の運転はできません。
日中は福井市内で営業の仕事をした後、夕方、練習をしています。営業マンとアスリートの二刀流で、5月に兵庫県で開かれた世界選手権では、自身が持つアジア記録を0秒1塗り替える10秒70で銀メダルを獲得しました。
川上選手は「自分がメダルをとることでパラ陸上のファンが増えることにつながれば」と話しています。
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