■MLB ダイヤモンドバックス 9ー10 ドジャース(日本時間31日 アリゾナ州フェニックス、チェイス・フィールド)

ドジャースの大谷翔平(30)は敵地でのダイヤモンドバックス戦に「1番・DH」で出場。2回にシーズン43個目の盗塁を決めて「43本塁打-43盗塁」に王手をかけると、8回に43号ソロを放ち、ついにメジャー史上初の快挙を達成した。

この日は4打数2安打で打率は.294に。2試合ぶりのマルチ安打を記録。リーグ西地区首位のドジャースは、2位ダイヤモンドバックスとの首位攻防戦の初戦で勝利し、ゲーム差を「5」に広げた。

初回の第1打席は相手先発のZ.ギャレンに対し、初球をライト前へ弾き返して二塁打をマーク。その後、先発復帰のフリーマンの18号2ランでドジャースが先制点を挙げた。

だがドジャース先発のC.カーショウ(36)は、1回にヒットと四球でランナーを背負い、タイムリーと犠飛で2-2の同点に追いつかれた。

打線は直後の2回、M.ロハス(35)のタイムリーで3-2と再びリード。無死一・三塁のチャンスで大谷の第2打席を迎えると、初球152キロのストレートが右肘のプロテクター付近に当たり、死球で出塁。ブーイングも響き渡り、一時騒然となったが、無死満塁でM.ベッツ(31)の犠飛で追加点を挙げ4-2。大谷はフリーマンの打席の4球目で二塁への盗塁を決め、今季43個目の盗塁をマークした。その後、フリーマンの一ゴロ間に三塁ランナーが生還し5点目を挙げた。

カーショウは2回に先頭のC.キャロルのソロを浴び、5-3とするとロバーツ監督らが出てきて序盤で無念の降板となった。2番手・J.ケリー(36)は3回に2死一・三塁から痛恨のボークとタイムリーで5-5と試合は振り出しに。

「43-43」に王手の大谷は、4回の第3打席ではフルカウントから空振り三振。6回の第4打席は2死三塁の場面で、相手のマンティプリーの暴投によりランナーが生還し6-5と勝ち越し。大谷はカウント2-2から2打席連続の空振り三振に倒れた。

打線は7回にW.スミス(29)の17号3ランで9-5と大きな追加点。さらに8回は、2死無走者で大谷がダイヤモンドバックス4番手のP.シーウォルドを相手に、3球目のストレートを振り抜くと、打球は逆方向のレフトスタンドに吸い込まれ、2試合ぶりの43号本塁打をマークし10-5と突き放した。

5点リードで迎えた9回は、A.バンダ(31)が2点タイムリーと2ランを浴び、10-9と1点差に迫られたが、何とかリードを守り切りゲームセット。終わってみれば大谷の43号ソロが貴重な得点となり、ド軍は1点差で勝利を収めた。

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