■パリパラリンピック 陸上男子400m(T52・車いす)決勝(日本時間31日、スタッド・ド・フランス)
東京パラ400m&1500m2冠の佐藤友祈(34、モリサワ)が、56秒26で2位に入り銀メダルを獲得。3位には、今大会日本選手団最年長の61歳・伊藤智也(バイエル薬品)が入り、日本勢2人が2位と3位という快挙を成し遂げた。
小雨が降る中行われた決勝。佐藤、伊藤ともにスタートダッシュに成功したかに見えたが、世界記録保持者のM.キャラバン(23、ベルギー)にすぐ追いつかれてしまう。佐藤は必死に食らいつくが、差を縮めることはできず2位でゴール。佐藤から遅れ伊藤も1分01秒08で3位でフィニッシュした。
佐藤は2010年、脊髄炎が原因で車いす生活となる。12年のロンドンパラリンピックをテレビで見て、パラ陸上を始め15年の世界パラ陸上で400m初優勝。16年のリオ大会で400mと1500mで銀メダルを獲得した。17年世界パラ陸上で両種目とも金メダル。19年世界パラ陸上でも2冠を達成し、21年東京では400mと1500mで2つの金メダルを獲得した。
■佐藤友祈(さとう・ともき)
1989年9月8日、静岡県藤枝市出身。21歳の時に脊髄の病気で胸から下が麻痺して両足が動かなくなり、車いすでの生活となった。それでもパラ陸上を始めると急成長を遂げ、2016年リオパラリンピックは初出場で銀メダル2つを獲得。21年東京パラでは400mと1500mの2冠を達成した。
*写真は左から銀メダルの伊藤智也選手、金メダルのM.キャラバン選手、銀メダルの佐藤友祈選手
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