■MLB アストロズ 5×ー4 レッドソックス(日本時間20日、テキサス州ヒューストン、ミニッツメイド・パーク)
アストロズの菊池雄星(33)が本拠地でのレッドソックス戦に今季26度目の先発、5回2/3、99球を投げて、被安打6(1本塁打)、奪三振7、四死球1、失点3(自責点1)と味方のエラーも粘りのピッチングでカバー、勝敗はつかなった。レッドソックス吉田正尚(31)は2打数1安打(1本塁打)2打点、6回に代打で出場し、9号ツーラン。メジャー初となる代打ホームランを放った。
ナ・リーグ西地区で2位マリナーズに4ゲーム差を付けて首位を走るアストロズ、連勝中の菊池が移籍後2度目となる本拠地での登板。アストロズでは3試合16回2/3で2勝0敗、防御率2.70、奪三振24と安定した成績を残している。
菊池はメジャー6年目にしてレッドソックスとの通算成績は9試合に登板し、2敗1セーブと勝ち星はなし。立ち上がり1番・J.デュラン(27)に1球目のストレートを弾き返され、レフトスタンドへ、今季オールスターでMVPを獲得したデュランに初球先頭打者ホームランを浴びた。
さらにスライダーを狙われて2本のヒットを許すなど2死一、二塁のピンチ、迎えるは6番・D.ジャンセン(29)。今季7月までブルージェイズで共にプレーをして、バッテリーも組んでいた相手。スライダーを狙われて強烈なサードゴロ。これがエラーとなって2点目を失った。
3回には先頭打者に四球を与えたが、続く3番・R.レフスナイダー(33)をサード併殺打に打ち取るなど2回以降も走者を許すが無失点に抑えた。
4回、先頭の5番・R.ゴンザレス(27)にセンター前へヒットを許し、2イニング連続で先頭打者を出塁させると、続く6番・ジャンセンにもライト前ヒットと連打を浴びた。無死一、二塁のピンチを招いたが7番・T.カサス(24)をストレートで見逃し三振、8番・C.ウォン(28)をセカンドゴロ併殺打とここも無失点に切り抜け、リズムを作った。
すると、4回、1死一、二塁で菊池をリードしてきた5番のキャッチャー・V.カラティニ(30)がライト前へタイムリー、さらに相手の送球エラーで1塁走者もホームに還り、2対2の同点に追いついた。
追いついてもらった5回、簡単に2死を奪ったが、2番・T.オニール(29)のボテボテの打球をキャッチャーのカラティニが1塁で悪送球、この試合、アストロズは3つ目のエラーとなった。続く3番・レフスナイダーにはセンター前へヒットを打たれ、2死一、三塁とピンチが広がった。ここで菊池は4番・R.デバース(27)をスライダーでショートゴロ。無失点に抑えて味方のミスをカバーした。
6回のマウンドに上がった菊池、先頭打者の5番・ゴンザレスをセカンドゴロに打ち取ったが、名手・J.アルトゥーベ(34)が悪送球。アストロズは今季ワーストとなる1試合4つ目のエラー。先頭打者を出塁させたが続く6番・ジャンセンをカーブで空振り三振、7番・カサスをスライダーで見逃し三振と味方のミスをまたもカバー。2死を奪ったところで降板。本拠地のファンは菊池の粘投にスタンディングオベーションで大歓声を送った。
菊池は5回2/3、99球を投げて、被安打6(1本塁打)、奪三振7、四死球1、失点3(自責点1)と味方のエラーも粘りのピッチングでカバーした。
しかし、2人目、2020年に広島でプレーしていたT.スコット(32)がマウンドへ上がると、レッドソックスは代打に吉田正尚(31)を起用。カウント1-1から外角高め、ボール球のストレートを逆方向へ、レフトスタンドギリギリに飛び込む9号ツーラン。吉田はメジャー初の代打アーチとなった。
アストロズは3対4とリードされた8回、2死から8番・M.デュボン(30)がレフト前へ同点タイムリーを放ち、菊池の負けが消えた。そして、9回、1死から3番・Yディアス(25)がレッドソックスの抑え、K.ジャンセン(36)からレフトスタンドへ14号サヨナラアーチ、アストロズは3連勝となった。
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