■第106回全国高校野球選手権記念大会 第10日 3回戦 東海大相模 8-1 広陵(16日・甲子園球場)
東海大相模(神奈川)は広陵(広島)に勝利し9年ぶりのベスト8進出を決めた。試合は1点を追う3回表、3番・中村龍之介(2年)に2点適時打が飛び出し逆転。その後、中盤以降も連打で得点を重ね8ー1の大量リード。投げては先発・藤田琉生(3年)が先制を許すも6回1失点の好投。2番手でマウンドに上がった髙橋侑雅(3年)も広陵打線を抑え勝利へ導いた。
5年ぶり12回目の夏の甲子園出場となった東海大相模。2回戦の富山商(富山)との対戦では1回に金本貫汰(2年)の適時打で先制。8回には柴田元気(2年)にソロ本塁打が飛び出すなど試合後半に得点を重ね4得点。先発したエース左腕・藤田が7回13奪三振無失点の好投で3回戦進出を決めた。
この試合でも先発マウンドに上がった藤田の立ち上がりはわずか4球で打ち取るテンポの良い投球。しかし2回裏、2つの四球で1死一、二塁と走者を背負うと7番・酒井綾希人(3年)に右安打を放たれ満塁のピンチを背負った。すると8番・白髪零士(2年)の打席で初球をキャッチャー木村海達(3年)が捕逸。その間に三塁走者が本塁へ帰り先制点を与えた。
1点を追う展開となった打線は広陵の先発・山口大樹(3年)に対し直後の3回表、この回先頭の8番・日賀琉斗(2年)が四球で出塁するとその後送りバント、二者連続の死球などで1死満塁とチャンスを迎えた。3番・中村は4球目のストレートを弾き返し適時打に。走者2人が本塁へ帰り逆転に成功した。
中盤に入り5回表には無死走者無しから8番・日賀が初球、高めのカーブを捉え左二塁打に。その後1死三塁としたところで広陵は2番手、エースの髙尾響(3年)が登板。迎えた1番・才田和空(3年)はその初球をライトへの適時打にし3点目を奪った。さらに2番・柴田が左二塁打で続くと3番・中村にセンターへの適時打が飛び出し5ー1とリードを広げた。
4点のリードで試合は後半戦へ。6回表、先頭の5番・木村が四球で出塁すると1死二塁から7番・和田勇騎(3年)、8番・日賀、9番・藤田に三者連続の適時二塁打が飛び出し8ー1と突き放した。
藤田は6回87球を投げ抜き2安打1失点に抑える好投。7回裏からは2番手で背番号10、髙橋がマウンドに上がった。髙橋は7回、8回と走者を背負うも粘りの投球で無失点に抑えた。そして9回裏も広陵打線に反撃を許さず試合終了。勝利した東海大相模は準々決勝進出となった。
※写真は東海大相模・藤田琉生投手
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