8月12日、広島カープは、珍しい “マンデーナイター” 。マツダスタジアムでの試合は序盤に打線が大きくつながり、大勝を収めました。
ビジター6連戦を終え、マツダスタジアムに戻ってきたカープ。猛暑の試合前、打撃練習に励むのは、先日、プロ初の1試合5安打を記録した 坂倉将吾 。「いろんな人からアドバイスをもらったのが、ようやく形になってきた」とこの日も期待ふくらむ快音を響かせます。
試合は1点を追う1回ウラ、2アウト・ランナー2塁・1塁のチャンスでその坂倉に打席が回ります。惜しくもセンターの守備範囲ですが、内容は悪くありません。
カープの先発は、前回登板でプロ初完投の 玉村昇悟 。1回に1点こそ失うものの、2回・3回は持ち味の低めへのコントロールが冴え、追加点を与えません。
玉村の好投に応えたいカープ打線は、そのウラ、1アウト・2塁のチャンスで8月好調、3番・野間峻祥 。フォークをとらえてセンター前へ。「早く追いつきたかった」という野間の一打で同点。
続く 小園海斗 もヒットでつなぐと、第1打席でいい当たりを放った坂倉。ヒットエンドラン、ショートの逆をつくタイムリーヒットで勝ち越しに成功します。
さらに2アウトとなって、11日に1軍昇格の 中村奨成 。「チャンスだったので積極的にいった」と、150キロの速球を思い切り引っ張ってタイムリーツーベース。
2022年6月以来、2年ぶりの打点を挙げ、その直後には目頭を熱くするような場面もありました。
その後、玉村・秋山翔吾にもタイムリーが飛び出す打者一巡の猛攻でこの回、同点!逆転!突き放し!の一挙、6得点。
さらに4回には再び坂倉。まさに会心の一撃。お盆休みのカープファンが待つライトスタンドに7号アーチを届けます。
大量援護をもらった玉村は、その後、さらにテンポを上げ、8回までで104球を投げ、2失点に抑えます。
前回登板のプロ入り後、最多の133球の熱投から中12日。玉村は再び9回のマウンドへ上がります。先頭は、前回登板でプロ初完封目前でホームランを打たれた 牧秀悟 。緩いカーブで9個目の三振を奪います。
その後、1点を失いますが、2番・梶原昂希 をピッチャーゴロに打ち取り、ゲームセット。
玉村はカープの左ピッチャーでは、2016年のジョンソン以来となる2試合連続完投勝利。チームは今シーズン、3度目の2けた得点で大勝です。(広島 10-3 DeNA)
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