7日から球児たちが熱い戦いを繰り広げている夏の甲子園。6日目(8月12日)、広陵高校が2回戦から登場。みごとな逆転勝利で初戦を突破しました。

悲願の夏の日本一へ―。暑さ対策で帽子・アンダーシャツ・ヘルメットを白に変更した広陵は、熊本工業との初戦に臨みます。

先発は、1年の春からエースナンバーを背負う 髙尾響 。その立ち上がり、1アウトで得点圏にランナーを背負いますが、ヒット性の打球をライトを守る3年生・田村夏芽 がスーパーキャッチ。そしてセカンドランナーが飛び出していたため、2塁へ送球しダブルプレーに。バックに助けられながらもピンチを切り抜けます。

さらに2回、ランナーを3塁まで進められますが、サードゴロに打ち取り、3アウト。粘りのピッチングで先制を許しません。

試合が動いたのは5回。広陵は、2アウト・ランナー3塁とピンチを迎えると、打ち取ったような当たりが二遊間を抜け、先制を許します。

エース・髙尾を援護したい広陵は、7回、1アウト・3塁・2塁と一打逆転のチャンス。ここで打席には広島県大会打率4割越えの1番・濱本遥大 。高めの変化球をライト前へ運ぶと、セカンドランナーがホームを狙い、逆転のホームンイン。終盤に広陵が試合をひっくり返します。

1点リードのまま迎えた9回、1アウト・3塁・2塁と一打サヨナラのピンチを招きます。それでもエース・髙尾はインコースに渾身のストレート。見逃し三振で2アウトとすると、最後は空振り三振に仕留めてゲームセット。(熊本工 1-2 広陵)

髙尾は110球を投げ、1失点の完投。2年連続で3回戦にコマを進めた広陵は、金曜日に神奈川県代表の東海大相模と戦います。

広陵 濱本遥大 選手
「ずっと点が入れられない状況で先制点を許して苦しい場面だったんですけど、あそこで一本ヒットを出せて、逆転できてよかったです。自分たちがなかなか点を取れない中でずっと踏ん張って抑えてくれたので髙尾にはありがとうと伝えたいです」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。