■第106回全国高校野球選手権記念大会 第5日 1回戦 大社 3-1 報徳学園(11日・甲子園球場)
大社(島根)が報徳学園(兵庫)に勝利し63年ぶりの夏の勝利を掴んだ。試合は1回表、5番・下条心之介(3年)の適時打、相手悪送球の間に2点を先制。7回表には連打でチャンスを作ると8番・園山純正(3年)の適時打で3点目を奪った。投げては先発・馬庭優太(3年)が報徳学園打線に9回1失点の好投を披露した。
32年ぶり9回目の出場となった大社。島根大会ではエース左腕・馬庭が投手陣をけん引。打線では大会全6試合で12盗塁を記録した俊足の藤原佑(3年)がチャンスメイク、さらに小技を絡めた機動力で得点を重ね島根の頂点に輝いた。
迎えた初戦の相手、報徳学園の先発・今朝丸裕喜(3年)は大会屈指の好投手として今春2年連続のセンバツ準優勝に導いている。その今朝丸に対し1回表、先頭の藤原は右前安打を放つと快速を飛ばし二塁へ。相手の返球にタッチアウトになるもいきなり足でかき回した。すると続く2番・藤江龍之介(3年)がサードへの内野安打で出塁すると盗塁を決め得点圏に。その後四球もあり2死一、三塁の好機を作ると迎えた5番・下条にレフトへの適時打が飛び出し先制。さらに悪送球の間に2点目の本塁を踏みリードを広げた。
2点の援護で先発マウンドに上がった馬庭はゾーンを丁寧に投げ分ける投球を披露。味方の好守もあり報徳打線に得点を与えず。
追加点を狙う打線は2回以降、今朝丸の力強いストレートと変化球の前に5回まで無得点。
試合は終盤に入り7回表、1死から5番・下条が中安打を放ち出塁。すかさず2塁を狙うも走塁死となり2死走者無し。しかし高橋蒼空(3年)が左安打、7番・馬庭がサードへの内野安打でチャンスを広げると8番・園山にレフトへの適時打が飛び出し貴重な3点目を奪った。ここで報徳学園は今朝丸から2番手・間木歩(3年)が登板。9番・高橋翔和(3年)は空振り三振に倒れ3ー0のまま8回へ。
8回表、馬庭が連打を浴び1死二、三塁とピンチを背負った。しかし代打の中川晴登(3年)を空振り三振に。1番・西村大和(3年)も中飛に打ち取り無失点に凌いだ。
3点のリードで9回、馬庭がマウンドに立ち続けるも2死一、二塁とピンチを背負った。すると代打・貞岡拓磨(3年)にレフトへの適時打を浴び1点を失った。しかし後続を抑え反撃を許さず試合終了。最終回を守り切り勝利した大社は2回戦進出となった。
※写真は大社・馬庭優太投手
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