■パリオリンピック™ 女子ゴルフ最終ラウンド(11日、ゴルフナショナル、6374ヤード、パー72)
ゴルフ女子の最終ラウンドが行われ、山下美夢有(23、加賀電子)が5バーディ、2ボギー、2ダブルボギーの「73」で回り、トータル6アンダーで4位、メダルまであと1打及ばなかった。笹生優花(23、アース製薬)は54位となった。金メダルはトータル9アンダーでL.コ(27、ニュージーランド)、リオ五輪の銀メダル、東京五輪の銅メダルに続き3大会連続のメダルとなった。
第3ラウンドで4バーディ、ノーボギーと4つスコアを伸ばし、トータル7アンダーで首位とは2打差の3位タイで最終ラウンドは最終組1つ前でスタートとなった山下。東京五輪銀メダルの稲見萌寧に次ぐ2大会連続のメダルへ。
赤と白の日の丸カラーで登場した山下、選手紹介されると笑顔でギャラリーの声援に答えた。スタートのパー4の1番、ティーショットでは「ナイスショット!」と日本の応援が大きな声援を送った。さらに移動中も「頑張って!頑張って!」と声をかけられ、笑顔で手を振る姿も見られた。
通算9アンダーでトップタイのスタートとなったM.メトー(27、スイス)が1番のティーショットが池に入るスタートとなった。山下はパー3の2番でティーショットを約3mにつけると最初のバーディを奪い8アンダー。首位9アンダースタートの最終組のメトー、L.コ(27、ニュージーランド)が1番で共にボギーで8アンダー、山下がトップタイに並んだ。
しかし、3番パー5で3打目のバンカーショットをピンに寄せるとバーディで9アンダー、山下は5番でティーショットを深いラフに入れたがパーをセーブ、さらに6番でもティーショットををラフにつかまるなど微妙なズレが出てきた。アプローチも大きくオーバーし、6番でボギー、7番でも連続ボギーとトップと3打差の6アンダーに後退した。
それでもパー3の8番、ティーショットをピンそば約1mにつけてバーディ、パー5の9番、セカンドショットでグリーン右に外すと、3打目のアプローチでグリーンをオーバーするミスショット、4打目もピンには寄せられずにダブルボギー、前半は2バーディ、2ボギー、1ダブルボギーのトータル5アンダー。
トップのコは7番で約8mのロングパットを決めるなど前半は3バーディ、1ボギーでトータル11アンダーと2位に4打差とスコアを伸ばした。
バックナインに入った山下はメダル圏内まで1打差、10番・11番とバーディチャンスにつけたが微妙にバットが合わずスコアを伸ばせない。しかし、上位陣がスコアを落とし、13番終了時点で3位タイに浮上した。
耐えてきた山下はパー5の14番、セカンドショットでグリーンのカラーまで寄せると、後半初バーディ。トータル6アンダーとし、2位タイに浮上した。
それでも、E.ヘンゼライト(25、ドイツ)、林希好(28、中国)が7アンダーと伸ばしても山下は15番で約4mのバーディパットを決めて、7アンダー。しっかり上位陣に食らいついていった。しかし、パー3の16番、ティーショットが池につかまる痛恨の一打、ボギーパットも決まらず、ダブルボギー。トータル5アンダーと後退した。
残り2ホールでメダル圏内まで1打差、パー4の17番、約5.5mのバーディパットは決まらず、最終パー5の18番ホールに向かった。林希好が単独3位の7アンダーでホールアウトしたため、山下は18番でイーグルが必要。ティーショットをしっかりフェアウェイに置くと、勝負のセカンドショット、グリーンまでは177ヤード、グリーンを捉えたが約10mのイーグルパットが残った。
山下はしっかり打ったがカップの右を抜けていった。18番はバーディ、山下は最終ラウンド、5バーディ、2ボギー、2ダブルボギー「73」、トータル6アンダーの4位タイとメダルまであと1打及ばなかった。
L.コが安定のゴルフを見せ、トータル9アンダーで金メダルを獲得、リオ五輪の銀メダル、東京五輪の銅メダルに続き3大会連続のメダルとなった。
【ゴルフ女子結果】
金:L.コ(27、ニュージーランド)-9
銀:E.ヘンゼライト(25、ドイツ)-8
銅:林希好(28、中国) -7
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4位:山下美夢有 -6
54位:笹生優花 +17
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