■第106回全国高校野球選手権記念大会 第4日 1回戦 木更津総合 5－8 神村学園（10日・甲子園球場）
神村学園（鹿児島）が木更津総合（千葉）に勝利し2年連続で初戦突破。試合は1点ビハインドで迎えた7回裏、2番・入耒田華月（2年）の同点打で追いつくと続く3番・今岡拓夢（2年）に適時三塁打が飛び出し勝ち越しに成功。さらに得点を重ねこの回一挙4得点とリードを奪った。投げては今村拓未（3年）が9回を投げ抜く力投を披露し反撃を許さなかった。
2年連続7回目の出場となった神村学園。昨夏の甲子園でベスト4を経験したメンバー10人を擁し鹿児島大会では全5試合で二桁安打、チーム打率は4割を超える強打が光った。また、エース左腕・今村が樟南との決勝で6安打完封するなど好守で鹿児島の頂点を掴み聖地へ。
今村の立ち上がりは木更津総合の1番・庄村佑心（2年）に左安打を放たれ出塁を許すと四球、暴投などが絡み1死二、三塁と得点圏に走者を背負った。しかし4番・井上陸（3年）からスライダーで空振り三振を奪うと後続も打ち取り先制点を与えず。
試合が動いたのは2回裏、木更津総合の先発・千葉雄斗（3年）に対しこの回先頭の4番・正林輝大（3年）の捉えたレフトへの当たりは相手の好捕に阻まれ出塁することができず。しかし失策、四球などでチャンスを拡大すると8番・藤田侑駿（3年）も左安打で繋ぎ2死満塁の好機を迎えた。9番・今村の打球はレフトへの適時打となり先制点を挙げた。
しかし直後の3回表、四球から招いた2死三塁のピンチで迎えた3番・羽根徹平（3年）にライトへの適時打を放たれ同点に追いつかれた。
試合前半は両チーム投手戦が続き追加点を奪えず。同点で迎えた6回表、安打と死球で1死一、二塁のピンチを背負うと4番・井上に勝ち越しの適時二塁打を浴び2点のリードを広げられた。
2点を追う展開となった6回裏、1死走者無しから4番・正林が捕手の悪送球もあり振り逃げで出塁すると続く5番・岩下吏玖（3年）にセンターへの適時三塁打、6番・上川床勇希（3年）にセンターへの適時打が飛び出し3ー3。再び試合を振り出しに戻した。
終盤に入った7回表、7番・吉澤梢真（3年）にライトへの三塁打を浴びピンチを招くと続く8番・千葉に右犠飛を放たれ勝ち越しを許した。
1点を追う展開となり7回裏、9番・今村が右安打で出塁。1番・増田が送りバントを決め走者を進めると2番・入耒田がセンターへの適時二塁打を放ち4ー4の同点。さらに木更津総合の2番手・石澤順平（3年）に対し3番・今岡はその初球をレフトへ運ぶと適時三塁打となり勝ち越し。相手サードの悪送球、6番・上川床のセンターへの適時打などでもう2点を加え7ー4とリードを広げた。
8回裏にも2番・入耒田の適時二塁打で1点を加え4点のリードに変わると9回にも今村がマウンドに。安打、死球など無死満塁のピンチを背負った。1番・庄村の二ゴロ併殺打の間に1点を失うも後続を抑え試合終了。敗れた木更津総合は6年ぶりの夏の1勝ならず、勝利した神村学園は2回戦へ駒を進めた。
※写真は神村学園・今村拓未投手
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