■パリオリンピック™ 陸上・女子1500m準決勝(日本時間9日、スタッド・ド・フランス)

女子1500m準決勝が行われ、東京五輪8位入賞の田中希実(24、New Balance)が3分59秒70の11位に終わり、準決勝敗退。自己ベストに0秒51と迫るも、2大会連続の決勝進出はならなかった。5000mも予選で敗退しており、田中のパリでの挑戦はこれで終わりを迎えた。

上位6人に入れば決勝に進むことができる準決勝。2組に登場した田中。スタートして8、9番手につけて様子を伺う。しかしレースは想像以上に速いペースで進み、すぐに縦長の集団になる。そして残り2周に田中は9番手で入る。順位を一つ上げ、8位でラスト1周に入った田中だが、後続に抜かれ11位でフィニッシュした。

レース後、「自分だけの走りじゃなくて、みんなの走りだっていうことを表現するために走ることができた」と口を開いた田中。準決勝を振り返り「中身の詰まったレースが今日はあったと思うので、そういったレースに自分が最後の100mまで絡めるような姿を見せたい」と自身の胸の内を明かし「そういった中でタイムを出すことはできたっていうのは自分の中では大きな一歩だったかなと思います」と胸を張った。

田中は6日の予選で11位に終わったものの、ラスト1周で他の選手と接触があったと見られ審判団の救済措置を受けて準決勝進出となった。前回の東京大会では準決勝で日本人選手初の3分台となる日本新記録の3分59秒19をマーク。決勝で8位に入り、女子トラック種目で日本勢25年ぶりの入賞を果たした。今季は6月の日本選手権で4分01秒44をマークして優勝。4分02秒50のパリ五輪参加標準記録を突破して代表内定をつかんだ。

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