■パリオリンピック™ レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級 決勝 (8日、シャンドマルス・アリーナ )
レスリング男子グレコローマン77キロ級の決勝が行われ、日下尚(23、三恵海運)がD.ジャドラエフ(34、カザフスタン)に勝利し、金メダルを獲得した。この階級で日本レスリング男子史上初めての金メダルとなった。
決勝進出を決めた日下は「金メダルしか見てない、応援団が沢山きているから銀メダルだと日本に帰れない」と話していた。大一番の相手は東京五輪9位、世界ランク7位のジャドラエフ。
世界ランク1位の日下は入場前に胸の日の丸を叩き、大きな声を出して気合を入れた。開始から日下は攻撃を仕掛けたが一瞬の隙をつかれ場外に出され1点を失った。
2-0とリードされた日下は第2ピリオド、開始早々相手を崩すと投げ技からバックを取って一気に4点を奪った。さらに1点が加わり5-2と日下がリードした。
試合時間残り1分、日下は相手にプレッシャーをかけ続けて最後の最後まで攻め続けて勝ちきった。日下は初出場で金メダルを獲得、日本はこの階級、初めての五輪王者が誕生した。
試合後は喜びを爆発させた大観衆の前でバク中を披露、さらに観客席へ向かい家族と抱き合った。
金メダルを獲得した日下は「夢を見ているようです。最高に楽しい6分間でした」と自身の名前の由来でもある2000年シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんの言葉を使った。「最後は自分を信じることしかできなくてマットの上にあがったら誰も助けてくれないし、自分を信じるのは過去の練習量、自分を信じて自分自身を奮い立たせて前に出続けました」と話した。最後には「よっしゃー!やったぜー!」と喜びを爆発させた。
【日下尚 パリ五輪結果】※TS(テクニカルスペリオリティ)
1回戦:9-0(TS)A.ウアカリ(31、アルジェリア)
準々決勝:12-2(TS)A.ワルダニアン(28、ウズベキスタン)
準決勝:3-1 M.アモヤン(25、アルメニア)
決勝:5-2 D.ジャドラエフ(34、カザフスタン)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。