■パリオリンピック™ レスリング女子68キロ級 準々決勝(6日、シャンドマルス・アリーナ ) 

レスリング女子68キロ級の準々決勝が行われ、尾﨑野乃香(21、慶応義塾大)がM.ズマナザロワ(24、キリバス)に同点で迎えた残り9秒で得点を奪われ、準決勝進出はならなかった。

五輪初出場となる尾﨑が1回戦でS.カラバジョ エルナンデス(30、ベネズエラ)と対戦。尾﨑は2階級上げての五輪挑戦となった。少し笑みを浮かべて入場してきた尾﨑、開始6秒で素早いタックルから相手を倒し、4点を獲得、その後も次々と得点を重ねて、わずか32秒で10点差をつけてテクニカルスペリオリティ勝ち。圧倒的なスピードを見せつけて快勝した。

準々決勝の相手は東京五輪銅メダリストのM.ズマナザロワ(24、キリバス)。1回戦と同様、笑みを浮かべ、応援席に目を向けて入場した。

尾﨑の素早いタックルを警戒されて、防御されるとそこからバックを取られて2点を奪われると、そこからローリングでさらに2点を奪われた。

第1ピリオド残り25秒でタックルに行ったがここもかわされてバックを取られて2点を失い、第ピリオドは0-6とリードされた。

第2ピリオド、開始35秒でタックルが決まると、バックを取って2得点、さらにローリングで2点を加えた。残り1分6秒で尾﨑がタックルからバックを取り2得点で6-6に並んだ。しかし、残り9秒でバックを取られて2点を奪われた。

東京五輪銅メダリストと対等に渡り合った尾﨑だが準決勝進出は叶わなかった。それでも尾﨑はズマナザロワが決勝進出を決めれば、敗者復活戦に出場できる。

試合後、尾﨑は「ちょっと、受け入れられないんですけど、負けてしまったんだなと。全力だったんですけど、今は何が足らなかったのか思い浮かばないというか分からないです」と話し、「今までないくらい努力したんですけど、もう言葉にできないです」と無念の表情を浮かべていた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。