公開入団会見で撮影に応じるDeNA・筒香嘉智(左)と三浦大輔監督=横浜スタジアム(加藤圭祐撮影)

5年ぶりにDeNAに復帰した筒香嘉智選手が18日、横浜スタジアムで公開入団会見を行い、雨の中で詰めかけたファンを前に、「この横浜スタジアムで野球が再びできる喜びをかみしめている。勝利、優勝を強く思って、毎日ハードにプレーしていきたい」と意気込みを語った。

2020年から挑戦した米大リーグでは、思うような結果を残せなかった。今年3月、マイナー契約していたジャイアンツを退団。複数球団からオファーを受け「やはりベイスターズで優勝したいという思いが、僕の日本でプレーをするモチベーションだった」と決断の理由を口にした。

サプライズで登壇した三浦大輔監督は、「シーズンは長い。チームの柱となって、起爆剤になって突っ走ってほしい」と主砲の活躍を期待した。

横浜の空に懐かしいファンファーレが響いた。筒香は、雨でずぶぬれになりながら声援を送る約9600人のファンに何度も頭を下げた。「鳥肌が立っている。早くこの応援歌の中でプレーしたい」。5年ぶりに帰ってきたハマの大砲に向けた「お帰り」の声はやまなかった。

公開入団会見でDeNA・筒香嘉智に声援を送る観客ら=横浜スタジアム(加藤圭祐撮影)

幼少期からの夢を追いかけ、2020年から海を渡って挑んだ米大リーグでは通算打率1割9分7厘、18本塁打。独立リーグも含め7球団を渡り歩いた時間は「かけがえのない財産」となった一方で、「成績は満足のいくものではなかった」と振り返った。

今季は腰の張りで出遅れ、3月21日にジャイアンツを退団。「正直、日本に復帰するというモチベーションがいまひとつ上がらなかった」という中で決め手になったのが、渡米後も常に気にかけてくれた南場智子オーナーの存在だった。「心を動かされる言葉をかけていただいた。オーナーが掲げる横浜での優勝のピースになりたい」と、気持ちを奮い立たせた。

実戦からは約1カ月遠ざかっている。2軍で調整して1軍に合流する見込み。夢の〝日本一〟へ「まずはプレーヤーとして一つのポジションを全力で取りにいきたい」と力を込めた。(川峯千尋)

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