【阪神-巨人】十回、サヨナラ適時打を放った阪神の佐藤輝=18日、甲子園(水島啓輔撮影)

阪神2-1巨人(18日、甲子園)

阪神が今季初のサヨナラ勝ちを決め、甲子園の観客のボルテージが一気に高まった。1-1の延長十回、無死満塁から佐藤輝がプロ初となるサヨナラ適時打。「決めてやろうという気持ちで入った。真っすぐで勝負してきてくれたので、振り負けないように打った」。巨人の守護神、大勢の6球目、内角低めの155キロを右前へ運んだ。

打線の中心を担うべき背番号8は、打率が2割を切り、低空飛行が続く。この日も第1打席から3打席連続で三振を喫した。それでも、絶好のチャンスを迎えて打席で感覚を必死に研ぎ澄まし、「チャンスで凡退とかあったんで、最後は決められてよかった」と胸をなでおろした。

チームは1点を奪うのに四苦八苦していて、10戦連続で2得点以下となった。貧打線が解消されたわけではないが、佐藤輝は「最後は何とか勝ち切ることができて、いい流れが来ているんじゃないかと思う」と努めて前向きだ。

引き分けを挟んで今季初の3連勝となり、勝率も再び5割に復帰した。岡田監督は「こんなんで喜んでいたらダメ」と気を引き締めた。今は白星を力に変えながら、貪欲に調子を上げていくだけだ。(嶋田知加子)

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