大相撲名古屋場所。先場所優勝した大の里は、9勝6敗で殊勲賞を受賞。石川テレビでは千秋楽後の祝賀会に潜入。大の里関に今場所を振り返ってもらった。

師匠は負け越しも覚悟の結果は殊勲賞の大の里関

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秋末械人アナウンサー:
二所ノ関部屋の祝賀会会場です。今場所は殊勲賞を受賞、このあと場所を終えたばかりの大の里関に話を聞きます。

28日、愛知県内で行われた二所ノ関部屋の千秋楽祝賀会。名古屋場所を新関脇で望んだ大の里関は「苦しい15日間でしたけど最終的に殊勲賞を頂けて良かったです」と語っていた。さらに二所ノ関親方は「予想外なことに大の里が前半2連敗でこけてしまうという状況で、負け越しもあるのかなと思ったんですけど、なんとか勝ち越しできたということでこれも皆様の応援のおかげだと思っております」と祝賀会に駆けつけたファンに感謝していた。

横綱戦で吹っ切れ「流れが変わった」

先場所優勝し、注目を浴びながらも連敗スタートとなった今場所。序盤は調子がなかなか上がらなかった。

大の里関:
先のことは考えないようにとはしていたんですけど、やっぱり頭の中で番付のことをどこかで考えるものがやっぱりありましたし、それもいい勉強ができたかなと思いましたね。

こうした中、5勝5敗の星五分で迎えた11日目。全勝の横綱、照ノ富士に土をつけたことで吹っ切れたと言う。

大の里関:
横綱と組まれるとは絶対思っていましたし、勝てて良かったですし、それで自分の流れも変わったなという一番でした。

その上で、大の里関は「今場所は考えすぎていた部分があったので、あまり考えすぎずに来場所は自分の目標に向かってがんばりたい」とリラックスした表情で、来場所への抱負を語っていた。

この横綱戦が評価され、9勝6敗ながら殊勲賞を受賞。新入幕から4場所連続での三賞受賞は史上初めての快挙だ。石川県民の期待を背負った角界のホープは今場所も記憶と記録に残る相撲を取ってくれた。

「ヒヤヒヤした〜」リラックスした表情も

インタビュー祝賀会の合間、大の里関は秋末アナに、「序盤、ヒヤヒヤした~」と話し、とてもリラックスした様子だったと言う。大関取りには3場所連続10勝以上で合計33勝という目安があるが、相撲協会の審判部長は来場所の成績次第では大関昇進の可能性も浮上すると話している。今後もとにかく怪我無く楽しませてもらえることを祈っている。

石川の郷土力士活躍で被災地に勇気と元気

また今場所は幕内に復帰したベテラン二人の活躍も光った。穴水町出身の遠藤は二けた勝利。七尾市出身の輝も9勝6敗で来場所、番付をあげるだろう。

また津幡町出身の欧勝海は幕下3枚目で5勝2敗とし、十両復帰をほぼ確実とし、ケガで序の口から再スタートの炎鵬も6勝1敗で復活の狼煙をあげている。

(石川テレビ)

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