パリオリンピックの体操男子団体で、日本は中国を破り、2大会ぶりの金メダルを獲得しました。今回初出場した杉野正尭選手(25)は、F難度の技を決めるなどして優勝に貢献しました。

 杉野選手の地元・三重県津市ではパブリックビューイングが開かれ、多くの人が駆けつけました。小・中学校時代の同級生たちは、国旗に応援メッセージを書いて、杉野選手に送ったということです。

杉野選手の同級生:
「ずっとオリンピックを目指していたのを知っていたので、すごく嬉しい気持ちとハラハラした気持ちがいっぱいです。地元の子たちで国旗にメッセージを書いて送りました」

 杉野選手は、「鉄棒」でF難度のペガンを成功させるなど、3種目で落ち着いた安定した演技を披露し、日本の2大会ぶりの金メダル獲得に大きく貢献しました。

杉野選手の同級生:
「本当に感動しました。一番最初でたぶんプレッシャーすごかったと思うんですけど。おめでとう!頑張ったな!」

体操クラブの恩師:
「私たちの夢でもあるので、それを叶えてもらったということで『ありがとう』と」

 名古屋駅前では30日朝、2大会ぶりの金メダル獲得を伝える号外が配られたほか、津市役所には懸垂幕が掲げられました。

津市民:
「暗いニュースがいっぱいある中で、こういう明るいニュースがあると本当に力をもらいます」

別の津市民:
「同じ市民として、すごく誇らしいなと思います」

杉野選手:
「全員で取った金メダルという思いがすごく強いですし、誰一人諦めずに最後までいった、その思いものっているし。嬉しい重さだと思います」

 杉野選手は、個人種目別の「鉄棒」と「あん馬」の決勝進出も決めていて、団体に続くメダル獲得に期待がかかります。

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