■パリオリンピック™ 柔道男子66キロ級 決勝(28日、シャンドマルス・アリーナ )
柔道男子66キロ級の阿部一二三(26、パーク24)が決勝でW.リマ(24、ブラジル)を下し、2大会連続での金メダルを獲得。東京五輪から無敗での連覇となった。
東京五輪金メダル獲得以降、3年間無敗の阿部一二三。妹・詩が兄・一二三が登場する前に2回戦でまさかの敗退、史上初となる兄妹同日五輪連覇の夢は立たれたが、阿部一二三は順当に勝ち上がっていった。
敗退した妹・詩に「お疲れさま」と一声かけて臨んだ準決勝は、世界ランク1位、D.ビエル(28、モルドバ)にはゴールデンスコアに入りながらも大外刈でポイントを奪い勝利した。
決勝前の練習場には妹の詩も足を運び、兄の調整を見守った。決勝の相手は世界ランク8位のリマ。阿部一二三はこれまでと表情を変えずに落ち着いた雰囲気で登場。妹の詩も観客席から見守った。序盤は組み手争いとなったが開始1分48秒、素早い足技で技ありを奪うと、今度は袖釣込腰で技あり、阿部一二三はオール立ち技での五輪連覇を達成した。
勝利の瞬間、大きく腕をあげて喜びを表し、最後は会場の畳に丁寧に土下座をして退場した。観客席で見守っていた妹・詩は涙を流した。
【阿部一二三 パリ五輪成績】
2回戦: 一本勝ち B.ポングラーツ(24、ハンガリー)
準々決勝:一本勝ち N.エモマリ(22、タジキスタン)
準決勝: 技あり(GS)D.ビエル(28、モルドバ)
決勝: 一本勝ち W.リマ(24、ブラジル)
【柔道男子66キロ級 五輪成績】※1996年までは65キロ級
1980年 モスクワ 日本不参加
1984年 ロサンゼルス 松岡義之 金メダル
1988年 ソウル 山本洋祐 銅メダル
1992年 バルセロナ 丸山顕志 7位
1996年 アトランタ 中村行成 銀メダル
2000年 シドニー 中村行成 7位
2004年 アテネ 内柴正人 金メダル
2008年 北京 内柴正人 金メダル
2012年 ロンドン 海老沼匡 銅メダル
2016年 リオ 海老沼匡 銅メダル
2021年 東京 阿部一二三 金メダル
2024年 パリ 阿部一二三 金メダル
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