日本が世界に誇る難攻不落の名コース“川奈”の攻略を目論む選手が、ここにいる。

女子ゴルフ界を最も熱くさせている双子プロゴルファー、岩井ツインズの妹・岩井千怜(ちさと・21)だ。

岩井ツインズとして注目される妹・千怜
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ツアー本格参戦はわすか2年前の2022年。NEC軽井沢で初優勝を挙げると、翌週の大会も制し、2週連続優勝の最年少記録を樹立。ここまでプロ通算5勝を誇り、瞬く間に女子プロゴルフ界の中心選手に上り詰めた。

初優勝はわずか2年前の軽井沢

そんな千怜も2023年の川奈を舞台にした戦いでは苦杯をなめた。

フジサンケイレディスクラシック最終日、首位と3打差の3位タイからスタートした千怜は、1つスコアを伸ばして迎えた16番パー5で2.5メートルのバーディパットを沈めて首位に立つ。

優勝を逃したフジサンケイレディス18番ホール

ところが川奈名物の17番ショートホールでボギーを叩くと、最終18番で痛恨の連続ボギー。わずか1打差で優勝を逃した。

「悔しさですかね」と語ったインタビュー

ホールアウト後のインタビューでは胸の内にこみ上げる思いをストレートに表現した。

「肝心なパーパットを外したりとか、スリーパットしたりで」
「悔しさですかね」

男子野球チームに交じり下半身を徹底強化

まさに1打が勝負を分けるプロの世界。千怜は安定したショットやパットの技術を得るため、ゴルフ以外の取り組みに力を入れてきた。

過酷なバトルロープトレーニング

2023年4月。大会の合間に行っていたのは、運動会の綱引きに使うような太く重い綱を持って、波打たせることで全身の筋肉を鍛えるバトルロープトレーニング。

全身を徹底的にいじめぬくことで知られる、超ハードなトレーニングだ。

過酷なバトルロープトレーニング

「下半身も今日は鍛えましたし、ゴルフでも必要な下半身の筋肉だと思うので、それは繋がると思います」

徹底した肉体強化に挑む千怜選手

さらに、今年のオフには野球の練習場に姿を現すと、本人の口から「オイ、声小さいぞ!」の掛け声が。

タイヤ引きダッシュに挑戦

実業団の名門野球チームに交じってトレーニング。

野球選手と競うようにダッシュ

タイヤ引きや、ダッシュ、そしてノックまで男子の野球選手とほとんど同じ内容の過酷な練習メニューをこなし、下半身を強化。安定したショットを打つことを目指した。

運動神経抜群のピッチングフォーム

その成果はあらわれ、2024年の開幕戦で優勝をかざるなど、ここまで7試合に出場し、平均ストローク数2位、平均パット数3位、バーディー数3位と大崩れしない安定したゴルフを見せている。

わずか1打差で優勝を逃した戦いから1年。あの無念を晴らすべく再び川奈の難コースに挑む。

「(川奈は)高麗芝で独特な難しさがありますが、優勝目指して楽しんでいる姿を皆さんにお届けします。頑張ります」

川奈でのリベンジを期す千怜選手

川奈のグリーンは芝目が強くラインが読みにくい高麗芝。舞台は「世界ゴルフ100選」に選ばれた、川奈ホテルゴルフコースの富士コース。海の蒼と山の碧が織りなす絶景の難コースで、岩井千怜選手がどんなリベンジ劇を果たすのか注目だ。

前夜祭にはピンクのセットアップで

その岩井千怜は17日夜、静岡県伊東市の川奈ホテルで行われた前夜祭に出席。

前夜祭での千怜選手

プロアマトーナメントに出場する29名のプロを含めたおよそ120名が集まった会場に、ピンクのセットアップで現れた。

笑顔で優勝宣言する千怜選手

2023年の前夜祭では赤いワンピースを着用した千怜は、「ピンクが好きだから、かっこよく着たかった」と語ると、今週末の戦いに向けては「開幕戦優勝のいい時のイメージのまま来ていると思うので、今週も優勝目指して頑張ります」と大会での勝利を誓った。

『42nd フジサンケイレディスクラシック』
第2日 20日(土) 午後3時30分 生中継
最終日 21日(日) 午後1時35分 生中継

『すぽると!』
4月20日(土)24時35分
4月21日(日)23時15分
フジテレビ系列で放送

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