24日のプロ野球オールスターゲームの第2戦、参加したカープの6人の選手全員が試合に出場し、活躍を見せました。

エスコンフィールドから神宮に舞台を移した “夢のオールスター” 第2戦。セ・リーグのスタメンには、1番・センターで 秋山翔吾 、9番・キャッチャーで 坂倉将吾 が名を連ねました。

1回ウラ、36歳・秋山の第1打席は、パ・リーグの先発、広陵高校出身のソフトバンク・有原航平 との対決。セカンドゴロとなり、出塁とはなりません。

先制したのはパ・リーグ。2回、楽天・辰巳涼介 のホームランなどで2点を奪います。

くやしい思いのスタメンマスク・坂倉は、そのウラ、満塁で第1打席が回ってきます。今シーズン、ここまで打撃では苦しんでいますが、満塁の場面では打率4割でした。オールスター史上3人目、57年ぶりの満塁ホームランは、セ・リーグ初のおまけつき。坂倉の歴史的なオールスター初安打で逆転します。

カープ勢は、4回のマウンドにセ・リーグでハーラートップ9勝の 床田寛樹 が上がります。前日に代打でヒットを放ち、勢いに乗ってと思いきや、いきなりの4連打を含む打者一巡の猛攻を食らって、1イニング5失点。パ・リーグに逆転を許してしまいます。

床田寛樹 1回 球数28 被安打5 失点5 自責点2

対照的にビシッと決めたのは、5回に登場した 大瀬良大地 。多彩な変化球でパ・リーグの打者を翻ろうして三者凡退。セ・リーグ防御率トップ(0.82)の実力を惜しみなく披露します。

大瀬良大地 1回 球数9 被安打0 失点0

そのウラ、ヤクルト・村上宗隆 の2試合連続ホームランで同点に。

その後、再び突き放されたセ・リーグは9回、2度目のオールスター選出、この試合、途中出場の 小園海斗 が、逆方向レフト線にツーベースヒットを放ち、反撃の口火を切ります。しかし、“歴史的な超乱打戦” は16対10で終わり、セ・リーグは連勝とはなりませんでした。

しかし、前日に登板していた 栗林良吏 も4回に代走で起用されるなど、カープから選ばれた6人全員が出場、坂倉は敢闘賞を獲得し、カープにとっては後半戦に弾みがつくオールスターとなりました。

球宴 初安打が満塁弾
広島カープ 坂倉将吾 選手

「いい感じで振り抜けたので、いいバッティングができたかなと思います」

― 史上3人目の満塁弾。
「うれしくて、自分で興奮していました」

― チームメイトからはどんな言葉をかけられた?
「新井監督に『シーズン中、頼むぞ』と言われました」

  ◇  ◇  ◇

青山高治 キャスター
ことしのオールスターは2試合とも本当にお祭り感がありました。24日は、カープから選ばれた6人全員が出るという。

コメンテーター レイチェル・ニコルソン さん(翻訳者)
本当にうれしい。すごいと思って。全員出るとは、なかなかないんじゃないですかね。カープファンにとってはうれしい試合でした。

青山高治 キャスター
栗林投手の代走って、まず見られないですから。抑えピッチャーがランナーとして出ることはないですから。

中根夕希 キャスター
そうですね。前の試合で床田投手がピンチヒッター、代打でヒットを打ったわけですから、そういう流れもあってなのかなと思ったり。

青山高治 キャスター
カープファンにとってはオールスターでセ・リーグ初の満塁ホームランも。

レイチェル・ニコルソン さん
いや、かっこいいですよね。絶対、気持ちよかったと思います。

中根夕希 キャスター
このまま勢いに乗ってほしいです、坂倉選手。

青山高治 キャスター
確かに坂倉選手にとってもチーム全体にとっても、なんか後半戦、乗っていけそうな…、遊び心満載のオールスターの中でカープ勢の日ごろ、見られない姿とかきらりと光る活躍がありました。

中根夕希 キャスター
本当に野球をみなさん、楽しんでいるなって感じました。

青山高治 キャスター
変化球をグイグイ投げる大瀬良投手も好きでした。さすが防御率0.82というのを見せたなというのがありました。

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