パリオリンピック™まであと3日。今回から正式採用された「ブレイキン」は、男女ともに金メダル候補として注目を集めています。

ブレイキンは主に4つの要素で構成 日本代表はそれぞれに強み

齋藤慎太郎キャスター:
覚えておくとより「ブレイキン」を楽しめる点をご紹介します。

ブレイキンを構成するのは主に、▼立った状態でのステップする「トップロック」、▼地面に手をつきながらステップする「フットワーク」、▼高速スピンなどアクロバティックな動き「パワームーブ」、▼一連の流れから体を固める「フリーズ」という4つの要素です。

井上貴博キャスター:
「フリーズ」に何種類か技があって、「チェア」がその一つなんですか?

齋藤キャスター:
「チェア」は技の中の一つです。
私は止まった状態から、止まる技を体験していますが、実際は「パワームーブ」などでぐるぐる回りながらピタッと止まっていて、力よりもバランスと体幹が大事だなと思いました。

私はそれなりに体幹が強いと思っていましたが、翌日は腹筋に筋肉痛が来ました。「絶対来ます」と言われて、案の定来たので、それだけきついのだと感じました。

今回オリンピックに選出された、日本代表4人の選手は、それぞれに強みがあるそうです。

▼湯浅亜実選手はオールラウンダーで、全ての技の完成度が高い、▼大能寛飛選手はパワームーブで、最高難易度の「ワンハンドエルボーエア」という技を武器としています。▼福島あゆみ選手は、雑巾がけからインスピレーションを得た「フットワーク」の”お掃除スタイル”という唯一無二の技を持つ、オリジナリティのある選手です。▼半井重幸選手は、音楽に合った世界トップレベルの「フリーズ」が持ち味です。

見どころは「即興性」と「オリジナリティ」 対戦相手の“挑発”にも注目!

ブレイキンの見どころは「即興性」と「オリジナリティ」ということです。

ブレイキンの対戦形式は、音楽に合わせて交互に技を繰り出すダンスバトルです。今回のパリオリンピックで採用されているのは1対1の対戦で、1分ずつパフォーマンスをして、3ラウンドで勝敗が決まるというものです。

ブレイキンの見どころの一つ目は「即興性」です。バトル時の音楽はDJが選曲しますが、選手は事前に聞くことはできず、その場で聞いた曲に合わせ、即興でダンスを表現するということになります。音にダンスが合っていないと、相手選手から、「ちゃんと聞けているか?」と挑発サインが送られます。踊っていない側の選手にも注目してみてください。

見どころの2つ目は「オリジナリティ」です。採点基準の要素は、技術・表現・オリジナリティの3つで構成されるそうですが、同じ技を繰り返すと採点にも影響するということです。

▼相手の技を真似したときには、「バイト」といい、かみつくようなジェスチャー、▼同じ技を2回したときは「トゥワイス」といい、「2回やっただろう」という仕草をするそうです。

踊っている人や対戦相手、DJ、MC、観客…と独特な雰囲気がありますので、色々なところに注目してみてください。ブレイキンの決勝は来月10日です。

井上キャスター:
採点の要素は3つありましたが、それ以外にも、審査員がかっこいいと感じるかどうかや、観客の盛り上がりなどで勝負が決するということで、ここまで審査員の主観で物事が決まるというのは、新しいスポーツが出てきたなという感じです。

ホラン千秋キャスター:
オリジナリティが重視されるのであれば、見たことがない技を出さずに取っておく選手もいるのではないでしょうか。

難易度をどう評価するのか、場の空気感や雰囲気も大事だと思うので、どう実況するのかなど、すごく楽しみです。

井上貴博キャスター:
実況のアナウンサーが、ここまで喋らないスポーツはないのではないかと思います。

齋藤慎太郎キャスター:
一度実況をしたことがありますが、かなり難しかったです。

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