石田充 アナウンサー
数字から広島カープに迫る「 “数数”(カーズカズ)!」です。そういえば、7月になって激減している数字があるんです。

“ある数字” の月別データ
    試合 
3・4月 24  15
5月  23  9
6月  23  13
7月  14  1
合計  84  38

7月は14試合でわずか1個。ただ、春先は24試合で15個、6月は13個もあったんですけれども今月はすごく減っているんです。

ヒントは「成功率」というものがあります。あることの成功率が7月、これだけ高いのは、これが1個しかないからなんです。

“ある数字” の月別データ
    試合   成功率
3・4月 24  15  44.4%(12/27) 
5月  23  9   62.5%(15/24)
6月  23  13  48.0%(12/25)
7月  14  1  85.7%(6/7)
合計  84  38  54.2%(45/83)

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
盗塁ですか。

石田充 アナウンサー
そうです。「盗塁失敗」の数が1個しかない。平均・合計でいうと54%の成功率なんですが、7月は失敗が1回しかなくて、7分の6が成功。非常に成功率が高まっているんです。

ここまで前半戦のセ・リーグの盗塁に関する数字です。

セ・リーグ盗塁
      成功 失敗
1 広島   45  38
1 DeNA  45  22
3 ヤクルト 42  11
4 巨人   40  21
5 阪神   27  25
6 中日   26  20

盗塁の数は、DeNAと並んでカープは45個でトップ。これまでは失敗数が多いんです。“とにかく仕掛ける” っていうカープが6月まで。7月は1回しか失敗がないということなので、盗塁の中身が変わってきている印象があります。

田村友里 キャスター
精度が上がっているってことですか?

石田充 アナウンサー
そういうことなんです。盗塁のランキングをセ・リーグで見てみましょう。

セ・リーグ盗塁トップ5
1 阪神 近本光司 11
2 広島 矢野雅哉 9
2 DeNA 牧秀悟 9
4 広島 小園海斗 8
5 広島 羽月隆太郎 8

トップ5に3人もカープから入っています。ことし、なかなか阪神の 近本光司 選手が伸びていないというのもあるんですが、2個差で 矢野雅哉 選手が2位につけているんです。

21日(日)の阪神戦では、こういうシーンもありました。いきなりフォアボールで出塁した近本選手が、初球で盗塁しようとしたんですが、これを刺したのが、石原貴規 選手でした。セ・リーグ2位の盗塁阻止率.474です。

近本選手の盗塁数は伸びませんでした。こういうディフェンスもしつつ、今、自分たちの盗塁成功率が高くなっていますから。盗塁王のチャンスも十分にあるのではないでしょうか。カープは今シーズン、近本選手には盗塁を5割しかさせていない、DeNAの 牧秀悟 選手には一度もさせていないという数字もありますから。

盗塁成功率〔vs. 広島〕
阪神 近本選手 68.8%(11/16)〔50%(2/4)〕
DeNA 牧選手 100%(9/9)〔0%(0/0)〕

盗塁もぜひ熱く注目していただきたいと思ってほしいです。

青山高治 キャスター
取ってほしいですね、盗塁王。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)

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