■第106回全国高校野球選手権 山梨大会・決勝 日本航空 7ー1 東海大甲府(23日・山日YBS球場)
日本航空が東海大甲府を破り3年ぶり7度目の夏の甲子園出場を決めた。打線は6番・中西海月(3年)に3ラン本塁打が飛び出すなど9安打7得点。四死球などでも得点を重ねた。投げては2年生左腕エース・高木秀人が走者を背負うも反撃を許さない好投、継投でマウンドに上がった柳澤拓輝(2年)も好リリーフで繋ぎ勝利を掴んだ。
日本航空の夏の甲子園通算成績は5勝6敗。21年に出場した103回大会では東明館(佐賀)、新田(愛媛)に勝利し3回戦進出も智弁学園(奈良)に敗戦。今年の春季山梨大会ではベスト4の成績。21日に行われた日大明誠との準決勝では13安打11得点と打線の勢い十分で決勝へ駒を進めた。
試合は1回表、東海大甲府の先発・鈴木蓮吾(2年)に対し1死走者無しから2番・金子竜馬(3年)が四球を選択し出塁。続く3番・金子優馬(3年)も二塁打で繋ぐと1死二、三塁と好機を作った。すると迎えた4番・小林幹汰(3年)にレフトへの適時打が飛び出し先制点を挙げた。
さらに2回表にも1死走者無しから7番・藤田塁(2年)、8番・谷口空志(2年)が二者連続の死球で出塁。鈴木の暴投の間に進塁すると9番・高木の打球を鈴木がフィルダースチョイスし満塁に。1番・平井湊人(2年)がセンターに抜ける適時打を放ち2点目を加えた。
直後の2回裏、日本航空の先発・高木は1死走者無しから四球を与え走者を出すと内野ゴロの間に進塁を許し得点圏に走者を背負った。迎えた東海大甲府の9番・樋口漣(3年)にレフトへの適時打を浴び1点を返された。
1点リードの3回表、2番手でマウンドに上がった樋口対し1死から4番・小林が左安打、5番・雨宮英斗(2年)が四球を選び出塁。1死一、二塁と追加点のチャンスで6番・中西にレフトスタンドへ大会第12号となる3ラン本塁打が飛び出し5ー1とリードを広げた。
先発でマウンドに立ち続ける高木は3回裏に3つの四球で2死満塁のピンチを迎えるも安打を許さず打ち取る投球。
日本航空の打線は止まらず5回表、東海大甲府の3番手、エース左腕の山本翔斗(3年)に対し四死球など2死満塁から1番・平井が四球を選び押し出し。2番・金子竜が死球を受け2点を加え7ー1に。
6点の援護をもらった高木は走者を背負いながらも6回4安打1失点の好投で試合を作った。7回からは2番手、右腕の柳澤に継投。柳澤は力強いストレートを中心に東海大甲府の反撃を阻止した。
そして9回裏、柳澤が3イニング目のマウンドに上がると満塁のピンチも無失点に抑え試合終了。投打が噛み合った日本航空が激闘を制し甲子園の切符を掴んだ。
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