■ラグビー リポビタンDチャレンジカップ 日本代表 14-42 イタリア代表(21日、札幌ドーム)

9年ぶりに復帰したエディー・ジョーンズヘッドコーチ(64)率いるラグビー日本代表(世界ランキング14位)がイタリア代表(同8位)と対戦し、14-42で敗れた。第2次エディー・ジャパン、テストマッチ初白星はならなかった。

イタリアには昨年8月、21-42で敗れるなど、対戦成績は2勝7敗。苦戦が予想される日本は前半3分、ペナルティゴールを許し3点を先制される。その5分後には、自陣左サイドを突破され、そこから右サイドに展開。最後は右中間に飛び込まれトライ、ゴールも許し、0-10とリードを広げられる。

速さを武器とする「超速ラグビー」を掲げる日本を上回るスピードラグビーで、さらに2トライ2ゴールを奪われ、0-24とイタリアに大きくリードを許す。しかし前半ラストワンプレー、日本は自陣で20歳のFB矢崎由高が左サイドへロングパス。受けたディラン・ライリー(27)が敵のディフェンスラインを突破し、そのまま独走。ゴール中央へトライ、さらにゴールも決まり、7-24で前半を折り返した。

後半開始早々にも、自陣でライリーが相手ボールを奪うと、そのまま独走。左中間に飛び込み連続トライ。ゴールも決まって14-24と10点差に迫るが、イタリアに40m近いペナルティゴールを決められ、波に乗れない日本。

その後もテンポのいい攻撃から相手ゴールに迫り、FW戦を挑む日本。ゴール前5mの攻防が10分近く続いたが、日本はトライを取り切ることができない。19分には反則からペナルティゴールを許し、14-30と大きくリードされてしまう。

日本はマイボールラインアウトをイタリアに取られたりスクラムでも反則を犯すなど、自らチャンスを潰してしまう。32分にはパスミスからイタリアにボールを奪われると、トライ。さらに終了間際にもトライを許し万事休す。14-42でイタリアに屈した。

“第2次エディー・ジャパン”の初陣となった、6月22日のイングランド戦(同5位)は17-52と完敗。6日に若手中心のJAPAN XVを率いて、ニュージーランドの先住民マオリ系で構成するマオリ・オールブラックスに26-14で勝ったものの、非テストマッチ(強化試合)だった。13日にはテストマッチとしてジョージア代表(同14位)と対戦したが23-25と僅差で敗れていた。

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