■大相撲名古屋場所・8日目(21日、名古屋・ドルフィンズアリーナ)

十両二枚目の尊富士(25、伊勢ヶ濱)が119日ぶりに本場所の土俵に復帰。1敗で十両トップの阿武剋(24、阿武松)を寄り切りで下し、復帰戦を見事白星で飾った。

大歓声の中、初の“大銀杏”で挑んだ一番。鋭い立ち合いで前に出て左の下手を取ると、巻き替えてもろ差しの体勢に。そのまま右足首の負傷を感じさせない踏み込みで前に出て寄り切った。先場所13勝2敗で元学生横綱の強敵・阿武剋を落ち着いた相撲で退け、会場は大きな拍手が響き渡った。

尊富士は新入幕(前頭17枚目)で迎えた3月の春場所で、110年ぶりとなる“新入幕V”(13勝2敗)の快挙を成し遂げたが、その前日に朝乃山との一番で敗れた際に右足首を負傷。5月の夏場所は全休で、番付は東前頭7枚目から東十両2枚目に。

今場所もケガからの回復が遅れ、初日から7日目まで休場となったがこの日から途中出場。優勝を決めた春場所千秋楽以来の土俵に上がった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。