1週間後にパリ五輪の開会式が行われるセーヌ川沿いには、18日から大規模な立ち入り制限が始まりました。

26日の開会式では、選手たちが船に乗ってセーヌ川を水上パレードします。

テロ警戒のため、川沿いには広範囲にわたって立ち入り制限区域が設けられ、中に入るには、予め目的地を登録した上でQRコードを取得する必要があります。

エッフェル塔の近くに設けられた制限区域の入り口では、事情を知らない多くの観光客が通行を許されず、足止めを食らっていました。

パリ市民や観光客からは「私はフランス南西部に住んでいるから、制限区域に関する情報は知らず、失望しました」「私はエッフェル塔を見たかったのに遠回りしないといけない」などといった声が聞かれました。

警戒が高まる中、パリ中心部では18日、警察官が刃物で襲われる事件が起きました。

観光客に人気のシャンゼリゼ通りにある高級ブランド「ルイ・ヴィトン」の店舗に刃物を持った男がいると通報があり、警察官が駆けつけたところ、男に首を刺され重傷です。
男は、別の警察官に撃たれて死亡しました。

治安当局によると、男は27歳の外国籍で、現段階でテロの可能性は低いとしていますが捜査が続いています。

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