秋田市の新屋高校・女子ソフトボール部は、九州地方で開催されるインターハイに初めて出場する。チーム一丸となって全国の強豪に挑む。

2024年に創部40年を迎えた秋田市の新屋高校・女子ソフトボール部は、秋田県大会を勝ち抜き、初めてのインターハイ出場を決めた。

チームの強みは打撃力。

キャプテンでクリーンナップの一角を担う佐藤優菜選手が攻撃の中心だ。1年生から試合に出場していて、これまでの高校通算ホームラン数は41本。高い長打力を誇る佐藤選手は「長距離を打てるバッターだと思うので、甘い球を確実に捉えてヒットを打ちたい」と意気込む。

4番の佐藤寧音選手は、チャンスでの勝負強さが光る。

チームの武器はもちろん攻撃だけではない。

初めてのインターハイ出場の大きな原動力となったのは、1年生エース・兒玉涼佳投手の存在だ。速球で打者を次々と打ち取る兒玉投手がチームに加わったことで、投打のバランスが取れるようになった。

兒玉投手は「頼りになる先輩ばかりで、安心してピッチングができるので、いいピッチングに大きくつながっている。エースという立場を任せてもらっている以上、それに見合ったピッチングをして、チームを勝利に導けるよう頑張りたい」と抱負を語った。

同じく1年生の小笠原憂南投手は、多彩な変化球で打者を翻弄(ほんろう)。1年生の2枚看板が相手打線を寄せ付けない。

佐藤優菜主将は「秋田ではバッティングだけで勝負できるが、インターハイでは球が速いピッチャーが多くいると思う。打で勝てると思っていないので、たたき(小技)などを中心に練習している。インターハイでは新屋高校の明るさを生かして、一戦必勝で頑張っていきたい」と力強く語った。

新屋の初戦は7月22日。対するは奈良代表の強豪・天理だ。

全国の舞台で1勝を。新屋はチーム一丸で初のインターハイに挑む。

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