パリオリンピック開幕まで15日に迫った11日、ボクシング71キロ級日本代表の岡澤セオン(28)が都内で練習を公開した。10分程行ったミット打ちでは、軽快にパンチを重ね順調な調整ぶりを見せた。

ガーナ人の父と日本人の母を持つ岡澤は、昨年のアジア大会男子71キロ級で日本勢29年ぶりとなる金メダルを獲得。2回戦敗退に終わった東京五輪に続き、2大会連続でオリンピック出場を決めた。試合後のインタビューでは、「これだけっス」「やったっス」「何も言えねぇってなるっス」「とにかく嬉しいっス」と興奮のあまり語尾の「ス」を強調していた。

しかし、今日の練習後に行われたインタビューでは、「パリ五輪に出られることが嬉しい。めちゃめちゃワクワクしているし、金メダルを獲るつもりでいる。東京五輪からの3年間色々な人に支えてもらいボクシングを通し色々な経験ができて本当に幸せな3年間。人として成長できた」と語り、「僕を応援してくれている人は金メダルを見たいと思って応援してくれているし、僕の夢のアマチュアボクシングをもっと色々な人に知ってもらったり、アマチュアボクサーにスポットライトが当たるようにするのを達成するためには金メダルが絶対に必要。金メダルを獲らないといけない理由がたくさんあるので、絶対に獲りたいと思います」と金メダルへの熱い思いを話したが、語尾からは「ス」が消えていた。

パリ五輪のボクシングは7月27日から競技が始まる。大舞台で初のメダルを獲得した暁には、会心の「ス」に期待したい。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。