明治安田J1リーグで7位のサンフレッチェ広島は、4位の神戸と対戦。川村拓夢・野津田岳人といった中盤の選手が移籍した中、注目度が高まっている “18歳” が、スタジアムを沸かせました。

広島(7位・勝ち点34)vs. 神戸(4位・勝ち点37)
エディオンピースウイング広島

チケット完売のフライデーナイト(5日)。広島ユース在籍の高校3年生・中島洋太朗 は、3試合連続でベンチに入りました。

勝点の差はわずかに3。大迫勇也、武藤嘉紀といったタレントがそろう4位・神戸との上位対決。前半11分、神戸は、右サイドから武藤がクロス。“ハンパない” 大迫に押し込まれ、先制を許します。

しかし、その6分後、東俊希 からソティリウへ。ためを作る間に東がエリア内に侵入。逆サイドのクロスに合わせたのは 新井直人 でした。広島が誇るウイングバックのコンビでリーグ最少失点の神戸から同点ゴールを奪います。

サンフレッチェ広島 新井直人 選手
「たたきつけるヘディングの方がキーパーは取りづらいと思うんですけど、少し距離もあったので瞬時に判断を変えて、ふんわりしたヘディングにしたことによって得点が生まれたと思います」

ハーフタイムにはこの日限りの演出が…。国内初という “横向きの花火”(クラブ調べ)で会場を盛り上げます。ちなみにスタジアム用に開発した火薬を使っているため、ゴミが出ません。

迎えた後半、連発された花火のようにゴールラッシュが期待されましたが、逆に神戸に2点を奪われる苦しい展開に…。そんな中、後半28分、中島洋太朗 に出番が訪れます。

ボランチのポジションに入るとパス1つでスタジアムがどよめきます。ディフェンダーが裏を取られるスルーパス。「自分らしさが出せた」という、相手の裏を突くコースへ正確な左足を見せます。

さらに42分には巧みな身のこなしからドリブルで縦へ突破。マルコス・ジュニオールとのコンビネーションから再びマルコスへ。クロスに走り込んできた東。痛恨の1敗(広島 1-3 神戸)となりましたが、2万5000人を超えるサポーターの前で何度も光るプレーを見せた中島洋太朗。将来性豊かな高校3年生からますます目が離せません。

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石田充 アナウンサー
堂々たるプレーぶりで、「ボールを持つと何をしてくれるんだろう」という雰囲気になるんですが、それをまた裏切る、すばらしいプレーを見せるので、さらにどよめくという。ちょっと末恐ろしい18歳だなと。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
まだまだ、あどけないですけどね…

石田充 アナウンサー
まだ高校生。

田村友里 キャスター
でも技がすごかったです。テクニックにびっくりしました。

青山高治 キャスター
期待を超えてきてくれるわけですね。

石田充 アナウンサー
そうなんです。「スタメンで」という声も周りから出てくるんですが、今後、どんなプレー見せてくれるか、中島洋太朗選手に注目です。

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