■MLB ドジャース 5ー3 ブルワーズ(日本時間7日 カリフォルニア州ドジャー・スタジアム)
ドジャースの大谷翔平(30)が本拠地でのブリュワーズ戦で4試合ぶりの28号を放ち、本塁打キング独走状態をキープ。この日は2打数2安打(1本塁打)、1打点3四死球と全打席の出塁で打率は.316に。チームは2連勝を飾った。
前日(現地7月5日)に30歳の誕生日を迎えた大谷だが、自己ワーストの6打席連続三振に倒れるなど、2試合連続ノーヒット。厳しい判定もあるが直近5試合で三振12個、本塁打は1本と苦しい打席が続いていた。
だが指揮官のD.ロバーツ監督(52)は変わらず大谷に信頼を寄せる。この日の試合前も三振について「低めの球を振りにいっている」と分析するも、「(対処するのは)簡単だと私は思います。なぜなら以前にもリセットして、彼のゾーンに戻ったということがすでに何度かありましたから」と大谷の修正能力について言及。
特に今回は大谷と話をしていないという監督は「彼が自分でゾーンを取り戻すのを待っています。低めのボール球にアグレッシブになり過ぎている、ということを彼は分かっていると思います。これから先、我々は(彼が)リセットしてストライクゾーンをコントロールするのを見ることになる」とし、悪い流れからの脱却を信じていた。
前日(試合前)も「調子もいいですし、ショウヘイに関して今私が考えすぎる必要は何もない」と心配はしていなかった。
その指揮官の信頼の中、この日は4対3と1点リードした8回の第5打席、大谷がカウント0-1から内角低めのカットボールをすくい上げると、打球は綺麗な放物線を描き、飛距離131mの28号本塁打となった。
試合後、ロバーツ監督は「私も(ホームランを)確信していました。間違いない一発でした」と特大弾を振り返った。「今日(試合前に)話したと思いますが、彼は自分自身をリセットできるだろうと感じていました。二つの四球を選び、ストライクゾーンの球を捉えました。いつものショウヘイに戻ったのだと願います」。
さらに「打撃はとても難しいものです。ショウヘイであればなおさらです」と続け、「対戦投手は最高の投球を試みてきますから。ただ彼にしてみれば、ストライクゾーンでの得意なコースをただシンプルに考えて打つだけ。それに持って生まれた能力が加わるわけです。そのような選手は、私はここ最近見たことがありません」と絶賛した。
大谷はこの日の28号で日本人初となる“メジャー通算200本塁打”に王手をかけ、次の一発でまた一つ大きな快挙を達成する。
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