バスケ界で活躍する兄弟の対談が実現した。
兄のテーブス海(25)は高校・大学とアメリカでプレーし、帰国後にはBリーグチャンピオンも経験。今シーズンからリーグ屈指の強豪・アルバルク東京に移籍し、レギュラーシーズン全60試合、チャンピオンシップ3試合全てに先発出場。「武器はゲームコントロールとスピード」と話す海は、日本の“小さなポイントガード”というイメージを覆す、新たな大型ポイントガードとしてパリ五輪日本代表を目指している。
弟のテーブス流河(20)は今秋ボストン・カレッジへの入学が決まっている。ボストン・カレッジはNCAAという、アメリカの大学リーグの中でトップクラスの強豪・カンファレンスACCに所属。渡邊雄太、八村塁などもこのNCAAを経てNBA入りしている。20歳という若さで「NBAにいきたい」と語る流河は、日本バスケット界の期待の新星だ。
富士通レッドウェーブのヘッドコーチを務める父・バークさんとのエピソードや、お互いしか知らない素顔を赤裸々に語った。

テーブス兄弟

Q.兄の存在について

流河:昔から変わらず憧れの存在で、ずっと背中を追いたい、プレーを真似したいっていう存在です。アメリカでも海の動画を見て参考にしてます。

海:絶対嘘やん。

流河:嘘じゃない。

海:絶対嘘やん(笑)

Q.お互いの性格を一言で

海:真面目!

流河:うーん・・・自信満々。

Q.相手に嫉妬するところ

海:流河はすごい自分に厳しいんですよ。甘い考えが本当になくてめちゃくちゃストイックですし、どうしたら前に進んでいけるかどうしたらうまくなれるかすごく考えるタイプなので、この年で僕はできなかったのでそれはものすごく羨ましいですね。

流河:うーん・・・身長っす。※流河は185cm、海188cm

海&流河:(笑)

海:だけやな。

Q.今何センチ?

流河:(海が)188(cm)で、自分は185(cm)。

海:もう伸びないよね。

流河:いや、まだ可能性あるよ。

海:多分もう伸びない。手足は昔から流河の方が大きくて、小学校、中学校の時からすごい手がでかい。もうね、190cm超えるって思ってたよね、みんな。残念やな。

流河:がっかり。

Q.兄弟で刺激になるところ

流河:昔からアメリカでプレーしてて、何回も失敗を繰り返して、挫折を繰り返して、それでも起き上がる姿を一番見てましたね。それで自分もやろうって思ってアメリカに行ったので良かったです。

海:弟がアメリカに行ってすごい頑張ってるのはもちろん刺激になってるんですけど、それ以上にやっぱり6個下なんで、どうしても成功してほしいというか、なんならもう既にここまできてるっていうのをすごく誇りに思う感情が強いですね。

Q.一番印象に残ってる兄からのアドバイス

流河:NBAという目標、ずっと前から誰にも言ってないけど、自分が海に「こうしたいこうしたい」って目標を言ったら「いや全然お前はそれ以上いける」って言ってくれたことが印象に残ってます。

Q.お互いのこれだけは直してほしいところ

海:トイレ長いんですよ、こいつ。めっちゃ。子どもの時からタイミングがなんでこうなるのか分かんないんですけど、僕がトイレに行きたいと思ったときに絶対入ってるんですよ。入ってるし、そっからめちゃくちゃ長くて、全然俺が入ろうとしてるのも気にしないというか。めちゃくちゃマイペースで、ちょっと汚い話になるんですけど、トイレが長いです。それをどうにかしてほしいです。

流河:直してほしい…直してほしい…特にないです。

海:特にないです(笑)

テーブス兄弟

Q.家族の存在

流河:バスケだけじゃなくて人生でいかせるようなアドバイスというか土台を自分たちに作ってくれて、とてもありがたい存在です。

海:本当にその通りで、自分たちが夢に向かって挑戦していく上で一番助かる事っていえば親からの愛情というか。やっぱり親からの愛情が存分にあるからこそ失敗をあまり恐れないというか、「もし目標達成できなかったら親にこう思われる」とか全くなくて。昔よく言われていたのが「試合で0点でも50点とっても同じぐらい愛してる」っていうのを子どもの時からよく言ってくれてて、それがあるからこそバスケだけじゃなくていろんなことに挑戦できるマインドになっているのかなと思いますので、それはめちゃくちゃ感謝してますね。

Q.父の2人への接し方

海:僕は長男で、試しみたいな(笑)だからお父さんともよく話すけど、初めての子どもで、うまくいったこといかなかったことあったんですけど、僕にはちっちゃい時から厳しく指導してくれて。今振り返るとすごい良かったと思うんですけどそれで喧嘩することもあり。

流河:厳しく言われたことないですね、バスケだと。逆に私生活の面で怒られることはあったんですけど、海が怒られたから自分は怒られないみたいな。

Q.お母さんはバスケに詳しい?

流河:めっちゃ詳しい・・・

海:詳しくないよ。詳しくないけど詳しいみたいな話し方するやん。

流河:たまに、「確かに!」みたいなときあります。(海:マジで?)Bリーグの試合めっちゃ見てる。海の試合じゃなくても結構見るんで。

海:横浜Bコルセアーズの試合めっちゃ見るらしいです(笑)まあ詳しくなったね。最初俺がミニバス始めた時は多分何も分かんなかったんですけど、これだけ息子たちがずっとバスケやってると詳しくなったかもね。

Q.(海に続き流河がアディダスの契約選手に)、バッシュのこだわりは?

海:履き心地とデザインですかね。

流河:デザイン、あとは軽さが大事で、柔らかさも大事。

Q.お互いのプレーの強み

海:ゲームコントロールとスピードですかね。

流河:シュート・ドリブル・パス。

Q.お互いのすごいところ

海:技術がすごい優れてるというか、ドリブルも両手完璧に使えますし、シュートもどんな位置からでも打てますし、パスも工夫して出せるようになってるんで、流河は技術面では本当に優れてるなと思います。

流河:ゲームメイク。IQとか、パスとか、いつ得点しにいくかとか、全部分かってるんじゃないかなってぐらいすごいなと思います。

Q.好きな言葉

流河:「努力」。

海:「七転び八起き」(スタッフ笑う)なんで笑うんですか(笑)

Q.バスケの魅力

海:相手との競争、自分との競争のところが一番魅力的かなと思います。

流河:努力してゴールを達成するっていうその気持ちが一番楽しいかなって思います。

Q.バスケを始めたきっかけ

海:最初サッカーをやってたんですけど、学校の休み時間に友達がいきなりバスケやり始めて1人でサッカーやるわけにはいかないので、友達とバスケやろうってなったのがきっかけですね。

流河:自分は兄がやってて、お父さんもコーチやってて、気づいたらボール触ってたって感じですね。

Q.バスケ人生最大の目標

海:僕は具体的な目標は正直なくて。これを達成したいっていうのはいろいろあるけど、1番の目標は自分が生まれ持った才能というかポテンシャルを最善にいかすことかなと思います。

流河:自分はNBAにいきたいです。

■兄・テーブス海(25)
1998年9月17日生まれ、兵庫県出身 188cm/85kg 高校・大学とアメリカでプレーし、帰国後にBリーグチャンピオンも経験。今シーズンリーグ屈指の強豪・アルバルク東京に移籍し、不動の司令塔として大きなステップアップを遂げた。レギュラーシーズン全60試合、チャンピオンシップ3試合すべてに先発出場し中心メンバーとして奮闘。パリ五輪日本代表候補

■弟・テーブス流河(20)
2004年5月12日生まれ、兵庫県出身 185cm/70kg 高校2年時に渡米。現地の高校やクラブでのプレーが評価され、NCAA(全米大学体育協会)1部のボストン・カレッジへ入学。19歳でのアディダスとの契約は兄の21歳を上回り、男子バスケットボールカテゴリーにおける最年少契約となった。

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