■ハンドボール国際親善試合(1日、東京・代々木第一体育館)
ハンドボールの男子代表『彗星ジャパン』が1日、東京・代々木第一体育館でフェロー諸島代表と国際親善試合を行い、29‐30で惜敗、新生日本代表の初陣を勝利で飾ることは出来なかった。3日に第2戦が行われる。
試合は開始早々、2023年ジュニア選手権の得点王・藤坂尚輝(22、日体大)が鋭いフェイントから得点し、会場を歓声に包んだ。さらに東京五輪にも出場したエース・部井久アダム勇樹(べいぐ あだむ ゆうき・25、ジークスター東京)が身長195cmの高さを活かした強烈なロングシュートを決めるなど、日本が4点リードの展開に。
しかし、フェロー諸島代表のアラン・ノルベルクの高精度なサイドシュートなどで徐々に点差を詰められると、前半終了間際にはスカイプレーを決められ13-14の1点ビハインドで折り返した。
後半に入り、更にリードを広げられた日本は、キーパーの中村匠(27、豊田合成)のビッグセーブや、藤坂の背面パスをフランストップリーグ所属の吉田守一(23、フランス/ナント)が豪快なシュートで突き刺し、点差を詰めていく。
さらにこの試合、キャプテンマークを巻く渡部仁(34、トヨタ車体)の狭い角度からのカットインシュートなどで途中最大6点あった差が2点に。
このまま追いつきたい日本だったが、フェロー諸島の司令塔で、藤坂と同じく2023年ジュニア世界選手権の得点王、エリアス・エレフセンに後半だけで6得点を許すなど、勢いを最後まで止めることができず29‐30で惜敗。第1戦を勝利で飾ることは出来なかった。
試合後、チームトップの5得点でこの日が誕生日の藤坂は「やるしかないという気持ちで挑んだ。勝ち切れた試合だったので(次は)勝負強さをもってやっていきたい」と話した。
36年ぶりに五輪の自力出場権獲得を果たした「彗星ジャパン」は、パリ五輪で悲願の予選ラウンド突破&ベスト8を目指す。
【パリ五輪 出場チームとグループ】
グループA:スペイン、クロアチア、ドイツ、スロベニア、スウェーデン、日本
グループB:デンマーク、ノルウェー、ハンガリー、フランス、エジプト、アルゼンチン
【パリ五輪 予選ラウンド(日本時間)】
※6チームずつの2グループで予選ラウンドを行う
7月27日(土)午後9時 vsクロアチア
7月29日(月)午後4時 vsドイツ
7月31日(水)午後9時 vsスペイン
8月3日(土)午前2時 vsスロベニア
8月4日(日)午後4時 vsスウェーデン
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