体操男子日本代表が2日、味の素ナショナルトレーニングセンターで公開試技会を行った。この日は団体予選を想定した試技会で、東京オリンピック個人総合金メダリストの絶対的エース、橋本大輝(22、セントラルスポーツ)を中心に、日本代表メンバー5名が実技を披露した。

橋本は1種目目の跳馬で、「ロペス」を雄大に決めると。東京オリンピックで種目別を制した得意種目の鉄棒では、大技F難度「リューキン」、G難度の「カッシーナ」を成功。続くゆかでもG難度「リ・ジョンソン」を入れた攻めの構成を披露した。

東京オリンピックに続き2大会連続での代表入りとなった萱和磨(27、セントラルスポーツ)、谷川航(27、セントラルスポーツ)はそれぞれ得意種目で存在感をアピール。萱は平行棒とあん馬で14点台後半の得点を出すなど、持ち前の「失敗しない安定感」が光った。谷川は跳馬で世界最高難度の「リ・セグァン2」を成功させたほか、平行棒、ゆかでも14点台後半の得点をマークし勝負強さをみせた。

オリンピック初代表でチーム最年少の岡慎之助(20、徳洲会体操クラブ/星槎大学)は得意の平行棒でメンバー唯一の15点台をマークし、6種目を通じて安定した演技を披露。同じく初代表の杉野正尭(25、徳洲会体操クラブ)は1種目目の跳馬で「ロペス」を成功させるも、得意種目の鉄棒とあん馬で落下をしてしまい表情に悔しさがみられた。

男子代表のスローガンは「Make New History!」(新しい歴史を作る)。個人総合連覇がかかるエース・橋本を筆頭に、2大会ぶりの団体総合制覇へ。パリの舞台で体操男子日本代表が新しい歴史を作る。


【パリオリンピック 体操競技日程】
7月27日:男子予選
7月30日:男子団体決勝
8月1日:男子個人総合決勝
8月3日:男子種目別ゆか決勝、男子種目別あん馬決勝
8月4日:男子種目別つり輪決勝、男子種目別跳馬決勝
8月5日:男子種目別平行棒決勝、男子種目別鉄棒決勝
※開催日は日本時間


■橋本大輝
2001年8月7日生まれ、身長167.5センチ。千葉県成田市出身。
2021年東京オリンピックでは個人総合史上最年少優勝(19歳355日)、さらに種目別鉄棒も制し2冠。2022年世界選手権で個人総合初優勝を含む4冠を達成。2023年には個人総合連覇を果たし、団体総合、鉄棒の3種目を制覇。体操日本の絶対的エースとしてパリオリンピックで個人総合連覇、そして2大会ぶりの男子団体総合での金メダル獲得を目指す。

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